黒執事

『黒執事』最新巻までのあらすじをネタバレありでご紹介!最新話までの復習にどうぞ

黒執事最新巻までのあらすじまとめ

月刊Gファンタジーで連載中の枢やな(とぼそやな)先生の作品『黒執事』。

アニメ、OVA、ミュージカルと漫画を原作として様々な作品に広がっており、特に女性ファンからの支持は絶大です。

本記事では、『黒執事』の最新巻までのあらすじをネタバレありでご紹介していきます。最新話までの話の流れを追いたい方や、過去のストーリーを復習したい方はチェックしてみてください。

目次
  1. 『黒執事』とは?あくまで執事なセバスチャンと主人シエルが英国を舞台に活躍する物語
  2. 『黒執事』の魅力は?
  3. 『黒執事』の全巻あらすじネタバレ

『黒執事』とは?あくまで執事なセバスチャンと主人シエルが英国を舞台に活躍する物語

『黒執事』は、19世紀の英国を舞台に、女王の番犬として英国裏社会を見張るファントムハイヴ伯爵家当主の少年「シエル」と、その契約者であくまで執事な「セバスチャン」が活躍する物語です。

謎が謎を呼ぶミステリアスな展開で一度読み始めたら止まらない!続きが早く知りたくなる魅力に溢れている作品です。

『黒執事』の魅力は?

黒執事の魅力は「最後まで分からない物語根幹の謎」と「一人一人の登場人物の背景」が織りなす極上のハーモニーです。

主人公の少年シエルは13歳(登場時は12歳)という若さで伯爵家当主を務めており、過去に本邸を襲撃され、両親を失い、自らも汚辱に塗れた日々を過ごすという悲劇を経験しています。

シエルはセバスチャンと共に、ファントムハイヴ家を襲った人物を追い求めていきますが、その過程で様々な生き様を持った人物との出会いと別れが繰り返していきます。

そこで描かれる「不完全さを抱える人物が、弱さを抱えながらも厳しい世界に懸命に立ち向かい、苦悩し、そして散っていく」というある種の無情さ悲哀が、作品にのめり込ませる魅力となっています。

『黒執事』の全巻あらすじネタバレ

『黒執事』あくまで執事編

『黒執事』1巻あらすじネタバレ

1話『その執事、有能』あらすじネタバレ

名門貴族ファントムハイヴ家の若き当主シエルに仕える執事のセバスチャンは、知識や教養、武術、品位、料理、その全てにおいて完璧な万能執事です。

シエルから夕方にイタリアのクラウスが屋敷に訪れることを伝えられると、庭師フィニアンメイドのメイリン料理長バルドのへっぽこ三人組のミスをカバーしながら、完璧なおもてなしを実現します。

クラウスはセバスチャンを絶賛し、シエルに入手するのに苦労したと繰り返しながら「MOUSE3」と書かれたゲームを手渡しました。

2話『その執事、万能』あらすじネタバレ

馬鹿力のフィニによって杖を折られたシエルは、セバスチャンと共に街に向かい、代えの杖を受け取ります。街には、シエルが経営し、3年弱で英国一の製菓・玩具メーカー「ファントム社」の製品が溢れていました。

屋敷に戻ると許嫁のエリザベスが訪問しており、久しぶりの再会に喜んでシエルに抱きつきます。ダンスパーティーが提案されると、シエルはセバスチャンにワルツとマナーを教わり、会場に向かいます。

エリザベスは、自分があげた指輪をシエルがしていないことに腹を立て、指輪を割ってしまいます。シエルが激怒しそうになりますが、セバスチャンがそれを止め、指輪はファントムハイヴ家当主が代々受け継いできた、世界でたったひとつの指輪だったと説明します。

エリザベスは取り返しのないことをしたと困惑しますが、その姿を見たシエルは、指輪を外に捨て、指輪などなくとも当主はこの僕だと宣言し、立派にエリザベスをエスコートして楽しいダンスパーティーの時間を過ごしました。

就寝前、指輪はセバスチャンによって修復されており、シエルの指に戻ります。シエルは、指輪は代々の当主の最期を見届け、その断末魔を聞いてきた、その叫びが聞こえるようで怖いと不安を零します。そして、セバスチャンに眠りにつくまでそこにいろと命じて、眠りにつきました。

セバスチャンはシエルの寝室を出た後、ダンスパーテイーでの見事なシエルと、弱々しく自分の存在を求めたシエルの二つの姿を思い浮かべて笑みを浮かべます。

3話『その執事、最強』あらすじネタバレ

屋敷の中に発生した鼠を使用人達が捕獲しようとしている中、シエルは1人の女性、4人の男性と共にビリヤードをしながら密談をしていました。

シエル達も別の「鼠」の捕獲の話をしており、クラウスが証拠を入手し、すぐにでも動けると話します。男性のうちの一人、老年のランドル卿が今夜にでも報酬を用意できると伝えると、シエルは迎えの馬車を送ると話し、セバスチャンに「夜会」の用意をするよう伝えます。

直後、シエルは「鼠」の正体、男性のうちの一人、イタリアンマフィア「フェッロ・ファミリー」のアズーロ・ヴェネルに連れ去られます。

アズーロは、シエルに対して、英国裏社会の「秩序」であり、女王の番犬であり、政府の汚れ役を担ってきた「悪の貴族」だと告げます。

クラウスの証拠を渡すよう求められますが、シエルは断固拒否します。屋敷を狙ってきたスナイパーを退けたセバスチャンが、アズーロのいるアジトへと向かっていました。

4話『その執事、最凶』あらすじネタバレ

屋敷はアズーロ・ヴェネルの命令で、全員が緊急配備されます。しかし、セバスチャンは容易に侵入し、夕食まで時間がないことを気にしながら、簡単に全員を制圧しました。

シエルの部屋に到着したセバスチャンは、隠れていた手下に銃撃を受けますが、「100年前とは大違いだ」と話すだけでノーダメージでした。そして、自分が悪魔で執事であり、「あの日」に捧げられた犠牲と享楽を引き換えに、自分はシエルの忠実な僕(しもべ)なのだと話します。

シエルの隠していた右眼には五芒星の紋様が刻まれており、セバスチャンの左手の甲にも同じ紋様がありました。そして、アズーロ・ヴェネルは「ゲームオーバー」となります。

屋敷に戻ると、晩餐の準備を頼んでいたバルドが何もしていないことを知り、セバスチャンは夕食の準備ができていないことをシエルに謝罪しました。

『黒執事』赤執事(ジャック・ザ・リッパー)編

『黒執事』2巻あらすじネタバレ

女王の紋章の封がされた手紙がシエルの元に届く

ファントムハイヴ家に滞在していたシエルの元に、女王陛下の紋章の封がされた一通の手紙が届きます。シエルとセバスチャンが、ロンドンを騒がせている「切り裂きジャック」の事件を解決しに、社交期(シーズン)のロンドンの町屋敷へと向かいます。

ファントムハイヴ家の町屋敷に到着すると、そこには協力者であるマダム・レッドが中におり、マダム・レッドの執事「グレル・サトクリフ」と出会います。

5人は犯行現場ではなく、シエルの知り合いの葬儀屋「アンダーテーカー」へと向かい、そこで犯行の特徴を聞き出します。セバスチャンが調査を進めると、犯人の条件に当てはまる人物はロンドンで一人、「ドルイット子爵」であることが分かりました。

「切り裂きジャック」を追いかける

当日19時から開かれるドルイット子爵のパーティーに、マダム・レッドのコネを使って5人は潜入します。シエルは短時間でマナー教育や姿勢の指導、フィッチングをされ、女装姿での潜入となります。

思わぬエリザベスとの遭遇もセバスチャンの機転で回避し、シエルがドルイット子爵に近づきます。子爵は闇オークションを開催しており、セバスチャンによって制圧され、警察(ヤード)に逮捕されます。しかし、その晩も切り裂きジャックの凶行は止まりませんでした。

頭を悩ませるシエルでしたが、町屋敷でマダム・レッドとチェスの試合を行います。そして、セバスチャンの不思議な言動に気付き、切り裂きジャックの犯人がマダム・レッドであることにたどり着きました。

黒執事 vs 赤執事

シエルとセバスチャンは、予想される次の被害者の自宅の前で待機します。すると、中から悲鳴が聞こえ、扉を開けるとグレルの姿がありました。

グレルは、本来神と人との中立にあるはずの「死神」であり、どんな存在でも斬ることができる「死神の鎌(デスサイズ)」を所持しています。セバスチャンは、死神が執事をしているのを見るのは初めてだと驚きました。

マダムレッドもその場に現れると、シエルが、被害者は共通してマダムの勤め先の病院で堕胎手術を受けていたと話します。マダムは、気がつかなければまたチェスが打てたのにと言いつつ、「今度は譲らないわ」と叫び、戦闘が始まりました。

『黒執事』3巻あらすじネタバレ

アンジェリーナの過去が明らかになる

マダム・レッドは、シエルに姉レイチェルの面影を見て、やはりできないと手を止めます。しかし、死神グレルはそれを許さず、普通の女に戻った者に興味はないと、アンジェリーナの過去を「走馬灯」で流しました。

アンは、姉レイチェルが大好きな少女で、ある日屋敷に訪れたファントムハイヴ家の伯爵に恋をします。しかし、男性はレイチェルと結婚することになり、ここからアンジェリーナの悲劇が始まります。

シエルが生まれ、大好きな二人の幸せを見て嬉しいはずなのに、胸の内に苦しさを感じます。夢だった医者となり、男性と結婚して子供を授かるも、事故に巻き込まれ、夫は命を落とし、アンは子宮を切除されてしまいました。

アンの快気祝いをすると言われ、ファントムハイヴ本邸へ向かうと屋敷が全焼しており、行方不明となったシエルを除き、大好きだった人達も全員命を落としてしまいました。

そんな折、医師として勤務していた病院に、堕胎手術を願う娼婦が次々と現れます。自分は望んだ全てを失ったのに、持つ者が容易に捨てようとする姿を見て、アンの糸は切れてしまいました。そして、そこでグレル・サトクリフと出会ったのでした。

セバスチャンがグレルを圧倒

『黒執事』悪魔のセバスチャンは、『赤執事』死神のグレルを圧倒します。全ての存在を切り裂くことのできるグレルの「デスサイズ」を奪い取り、勝負を決めにかかります。

しかしその寸前に、死神派遣協会管理課を名乗る「ウィリアム・T・スピアーズ」が現れ、二人の戦いを止め、グレルを連れ去っていきました。セバスチャンはふらつくシエルを支えようとしますが、振り払われ、「一人で立てる、ただ疲れただけだ」と言われます。

後日、アンジェリーナのお葬式が催されます。アンは純白の服装を着せられていましたが、シエルは赤いドレスを持って会場に現れ、「あなたには赤が似合う、情熱の赤が」といって赤いドレスを上にかけ、真紅の薔薇の花弁を会場に舞わせました。

シエルの13歳の誕生日をフランシス、エリザベスが祝う

ジャック・ザ・リッパー」の一件を片付けたシエルは、郊外のファントムハイヴ本邸へ戻ります。荒れ果てた屋敷はセバスチャンに整えられ、日常に戻っていきますが、そこにエリザベスとその母フランシスが訪れます。

フランシスは、フェンシングで王立騎士団の団長を圧倒して夫にした凄腕の持ち主です。セバスチャンは、使用人が荒らしている屋敷の中を案内することができず、一向は狩猟に向かいます。シエルとフランシスが狩猟で勝負をしますが、お昼の時点では同点でした。

昼食会場に熊が現れると、シエルはエリザベスを守り、フランシスが熊に対して発砲します。無事熊は倒れますが、実は弾は外れており、セバスチャンが食器で倒していました。

フランシスがその意図を聞くと、シエルは自分を過信している節があること、そしてフランシスに「大人」として模範になってもらいたいことを伝えます。

一行は狩猟を終えて屋敷に戻り、フランシスはシエルの頭を撫で、13歳の誕生日を祝いました。

『黒執事』黄執事編

『黒執事』4巻あらすじネタバレ

インド帰りの英国人が襲われる事件が多発する

冬のロンドンでは、インド料理を出すお店に入り浸る、インド帰りの英国人の身ぐるみを剥がして宙吊りにする事件が多発しており、シエルの元にヴィクトリア女王から手紙が届きます。

シエルとセバスチャンは、使用人も連れて町屋敷に移動し、現地視察をした後、イーストエンドの劉のアジトを訪ねます。劉は裏商売をするために東洋人の管理をファントムハイヴに任されており、シエルに情報を提供します。

イーストエンドの捜索を始めた一同は、インドのベンガル藩王国の第26子のソーマ、その従者アグニと出会います。ソーマとアグニは、ミーナという英国貴族に連れ去られた召使いを探しており、シエルの町屋敷に滞在することになりました。

アグニがウエストと繋がっていることが分かる

ソーマの従者アグニは、「信仰」の力を身に纏い、フェンシングでセバスチャンと互角に戦える程の実力の持ち主であることが分かります。そのアグニは、過去の経験から、ソーマの中に神が宿っていると信じ、ソーマに心からの忠誠を誓っていました。

皆が寝静まった午前3時前、アグニが抜け出し、貿易商のウエストの屋敷を訪ねます。アグニが一連の事件に関与していると考えていた一同は、アグニを尾行します。屋敷の2階では、ウエストとアグニが話をしており、その中で「ミーナ」と言う言葉が出てきました。

ミーナの言葉に反応したシーマが思わず部屋に入りますが、ウエストは神と崇めていたソーマではなく、苦悶の表情を浮かべながらウエストの指示に従います。「精神集中(サマーディ)」という技術を使い、屋敷を破壊する圧倒的な暴力で、アグニ達を追い払いました。

ウエストの目的が「英国王室御用達」を獲得することと判明

部屋で塞ぎ込むソーマに対して、セバスチャンが「躾」を行おうとします。シエルがそれを止め、自分が過去に経験した「1ヶ月」の出来事を話し、ソーマに決意を促します。ソーマはシエルの言葉に心を打たれ、自分の幼さを恥ずかしいと感じ、アグニやミーナが自分から離れた理由を知りたいと決意を語りました。

アグニを含めて会議が始まり、ウエストとアグニの会話から、ウエストの目的が分かります。ウエストの目的は、自分が運営するカリー屋に「ロイヤルワラント(英国王室御用達)」の称号を獲得することであり、そのためにアグニを利用していたのでした。

シエルは、ファントム社として品評会に参加することを決断しますが、アグニは「神の右手」と呼ばれるカレーの達人であるとソーマが説明し、勝ち目はないと言います。その言葉を聞いて、セバスチャンが不敵に笑いました。

『黒執事』5巻あらすじネタバレ

ファントム社は品評会にカリーパンで勝負する

ソーマのアドバイスに従い、劉が仕入れて来た多様な香辛料を使って、セバスチャンが試行錯誤を繰り返していきます。そして、「神の右手」とまで呼ばれたアグニのカリーに対し、たった1週間で追いつく境地まで到達しました。

品評会では、アグニとウエストは最高級食材を使ったインドカリーを提供します。反対に、ファントム社は子供でも楽しめるカリーパンを出しました。どちらのカリーも絶品で、審査員は両者優勝の判断を下そうとします。

そこにヴィクトリア女王が現れ、これからの時代は何人に対しても分け隔てのない「優しさ」が必要だと話し、誰でも美味しく食べることのできるファントム社の「カリーパン」を優勝にしました。

ミーナの真実が明かされる

優勝を逃してショックを受けるウエストの元にミーナが現れ、そこでソーマと再会します。

ソーマはインドに一緒に帰ろうと提案しますが、ミーナは拒絶し、自分は自分の意思で英国に来ており、我侭なソーマのお世話なんてしたくないと、これまで隠していた本音を伝えました。ソーマは、自分はミーナの気持ちを全く理解していなかったと謝罪し、これまでの感謝を伝えます。

アグニはこの真実を隠すためにウエストの指示に従っており、その忠誠は最初から最後までソーマに捧げられていました。アグニの気持ちに気付いたソーマは、再び王子と執事の絆を結び直します。

その後、劉がイーストエンドを荒らしたウエストを制裁し、シエル達は本邸へと戻ります。ヴィクトリア女王の付き人ジョンから手紙が渡されており、そこには「サーカス」のチケットが入っていました。

ランドル卿からの報酬、シエル・セバスチャンはサーカスへ

本邸に戻ったシエルの元を、ランドル卿アバーライン警部が訪問してきます。目的は裏金をファントムハイヴに支払うことであり、秘密の特務執行機関であるファントムハイヴには国家予算がつけられないため、活動資金や報酬は警察の予算から出ていたことが明らかになります。

ソーマとアグニは英国に滞在して見聞を広めることとなり、シエルはロンドンの町屋敷の管理を二人に任せました。

シエル、セバスチャンは、ヴィクトリア女王の手紙に従い、「ノアの方舟サーカス」へと向かいます。使用人達は本邸に残り、シエルは出発する際「屋敷を頼んだぞ」と声をかけました。

『黒執事』ノアの方舟サーカス編

『黒執事』6巻あらすじネタバレ

「ノアの箱船サーカス」について調査を進める

シエル、セバスチャンは女王陛下からの手紙を受けて、「ノアの方舟サーカス」について調査を進めます。サーカスが滞在する街では必ず数人の子供が行方不明になっていました。

一度ロンドンの町屋敷でソーマ、アグニに挨拶をしてから、ロンドン警視庁でアバーラインの協力を得て資料を確認します。行方不明となった子供達は表社会に出て来ていないことを確認し、シエル達はアンダーテーカーに向かいますが、裏社会にも子供達の情報はありませんでした。

現場に向かうしかないと判断したシエル達はサーカス鑑賞をしますが、おかしいところはありません。セバスチャンがサーカス団にスカウトされる機会を得て、シエルと共に入団テストを受けることになります。

「ノアの箱船サーカス」にシエル、セバスチャンが入団

シエルとセバスチャンは、入団テストに合格してサーカス団の一員となります。シエルはスマイル、セバスチャンはブラックという芸名をもらいます。

また、サーカス団の一人には死神ウィリアムがいて、芸名「スーツ」と名乗ります。そして、近日中にこの近くで大量の魂の収集予定があることを伝えました。

シエルは調査を続けますが、1軍メンバーのプライベートテントは見張りがあり、容易に侵入ができません。当初は1軍昇格を目指しましたが、時間がかかりすぎることから、サーカス開催中の隙に潜入を試みることになります。

1軍メンバーのテントを探る

セバスチャンによって、サーカス団の中に子供達が隠されていないことが確認されます。シエルは、サーカス開催中に1軍メンバーのテントに侵入し、子供達の情報を探りました。

団長代理のジョーカーのテントで、スネークを除く1軍メンバーの故郷「貧救院」の写真と、「笛吹きの息子トム」からの封筒、シエルの名前が書かれた手紙を発見します。

しかし、捜索中に1軍メンバーが戻って来てしまい、シエルは隠れていたところを「綱渡り」のドールに見つかってしまいました。

『黒執事』7巻あらすじネタバレ

手紙の差出人をセバスチャンが調査する

ドールの正体はシエルがテントで同室となっているソバカスでした。シエルの演技に、ドールは昼間の背中の烙印を見た件を持ち出して帳消しとし、シエルの行いを黙ってくれました。シエルは、セバスチャンに「トム」の正体を探るように指示します。

セバスチャンはサーカスを出て紋章院に行こうとします。しかし、ウィリアム(スーツ)が無断外出を阻み、騒ぎを起こしたくないセバスチャンは別の手を取りました。

その頃、スネークから報告を受けたジョーカーは、対応の指示を仰ぎに「父さん」の屋敷へと向かいます。出て行くジョーカーに、もうこんなことはやめようとビーストが止めます。しかし、ジョーカーは弟妹達のことがあり、ビーストを優しく突き放し、トムの屋敷へと向かいました。

弱ったビーストの元にセバスチャンが甘い悪魔の囁きで近づき、トムの正体がケルヴィン男爵であることを突き止めます。

インターバルの1日が挟まれる

翌日、シエル、セバスチャンはサーカス団を脱出して、一度ロンドンの町屋敷へ戻ります。そこでシエルの喘息が悪化し、ソーマ、アグニのガードもあったため、1日休息をとることになります。

シエル達がいなくなったため、スーツも持ち場に移動します。死神派遣協会に応援要請の伝書鳩を送り、「全ては明日だ」と準備します。

三人がいなくなったため、サーカス団は警察の突撃があるものと身構えます。しかし、ジョーカーの帰還、ケルヴィン男爵からの指示を遂行するため、すぐに脱出することができません。

サーカス団も、翌日ケルヴィン男爵から指示のあった子供の屋敷へ向かい、その後ジョーカーと合流して離脱することを決めました。

ケルヴィン男爵の正体が明かされる

シエルとセバスチャンがケルヴィン男爵の屋敷に到着すると、ジョーカーが迎え入れます。包帯で全身を巻いた男が車椅子で現れ、シエルの姿を見ると感動しました。シエルを歓待するため応接室に通し、豪華な食事と、子供達のサーカスを披露します。

ケルヴィン男爵は、シエルの父親であるヴィンセントに憧れていました。「悪の貴族」の一面も知る一方で、「美しい者には美しい者しか触れられない」と、自分の器の不足を知ります。

しかし、諦めることができず、ヴィンセントの仲間になるため、美しい自分になろうと全身整形手術を繰り返します。そんな折、ファントムハイヴ邸襲撃の一報が入り、ヴィンセントが命を落としたことを知り絶望しました。

手術後、動けないケルヴィン男爵の元に知り合いの男が現れ、ファントムハイヴの息子を入手したとケルヴィンに囁きます。そして、ケルヴィンを置いて、シエル達を捧げる儀式へと向き合います。

最もファントムハイヴを求めた自分が、その場にいられないことに苦悩しますが、儀式の間で惨劇が発生し、シエルが生き延びたことを知ります。

それから3年間、儀式の間を完全再現するために準備を進め、地下に部屋を用意し、当時のシエルのように子供達を檻の中に閉じ込めていました。

『黒執事』8巻あらすじネタバレ

ファントムハイヴ家で使用人とサーカス団がぶつかる

サーカス団は「シエル・ファントムハイヴ伯爵」を連れ去りに屋敷に襲いかかります。しかし、まず裏庭でジャンボがフィニアンと遭遇し、制圧されてしまいました。

ピーター、ウェンディが「あのジャンボが」と驚きつつも応戦します。素早さでは二人に分がありましたが、メイリンによって二人とも制圧されます。

正面玄関から入ったダガー、ビーストはバルドと遭遇します。バルドは戦術的な作戦と武器で二人を制圧し、ファントムハイヴ邸での戦いは使用人達の圧勝で終わりました。

ケルヴィン男爵の屋敷が炎に包まれる

ケルヴィン邸では、サーカス団の医者が登場します。医者は至高の義肢を求めていた男で、ケルヴィン男爵はそのパトロンでした。医者の義肢は檻の中にある「最良の素材」を使っており、ジョーカーがその事実を知って吐きます。

シエルの前で作業を実演しますが、シエルの脳裏にトラウマがフラッシュバックし、セバスチャンに命じてその場を全て制圧させました。屋敷は炎に包まれ、スーツがジョーカーの「走馬灯」を確認します。また、応援の死神として「ロナルド・ノックス」が到着します。

炎に包まれた屋敷をシエル達が出ると、ようやく到着したドールがいて、事情を聞かされます。そして、激しい憎悪の目をシエルに向けますが、セバスチャンによって制圧されました。

レンボーン貧救院へ向かう

シエルは事後処理までが僕の仕事であると、サーカス団の故郷であるレンボーン貧救院へと向かいます。しかし、そこにジョーカー達の弟妹はおらず、あったのは廃墟でした。

シエルは大笑いし、人間は悪魔より悪魔らしいと、そしてその醜さは自分の中にもあると言います。セバスチャンは、だから面白いと話しました。

屋敷に戻るとシエルを待っていたエリザベスが出迎えてくれます。ファントムハイヴ専属の仕立て屋ニナが訪れ、二人にドレスを仕立てます。ソーマ、アグニも本邸を訪ね、シエルは久しぶりの休息を得ることができました。

『黒執事』ファントムハイヴ城事変編

『黒執事』9巻あらすじネタバレ

正餐会を開いてドイツからの貴賓をもてなす依頼を受ける

女王陛下の秘書武官兼執事のグレイフィリップスWチャールズがファントムハイヴ本邸を訪れ、「貴族としての」シエルに対して、ドイツからの貴賓をもてなすようにとヴィクトリア女王からのお願いを伝えます。

ヴィクトリア女王は、先だってのケルヴィン男爵邸に関連する報告にごまかしがあることを見抜いていました。Wチャールズは印象を挽回した方が良いと話し、シエルも受け入れます。

シエルはすぐにセバスチャンに招待状を送るように指示し、正餐会に下記の人たちを招待します。

  • アーサー:シエルが好きな小説家
  • アイリーン:オペラ歌手
  • グリムズビー:舞台演出家
  • フェルペス:造船王の御曹司
  • ウッドリー:ダイヤモンド研磨業の社長
  • ジーメンス卿:ドイツ重工業発展の立役者の一人、銀行名誉役員
  • 藍猫
  • グレイ:女王陛下の秘書武官兼執事

また、シエル自身は、ディーデリヒアンダーテーカーに連絡を取っており、ヴィクトリア女王の狙いについて裏を取っていました。

ジーメンス卿が密室で命を落とす

正餐会が始まり暫く歓談を楽しんだ後、堅物だったジーメンス卿がお酒で人が変わり、セクハラの嵐を繰り広げます。酒癖の悪さを露呈した後、すぐに眠りについてしまい、一同は思い思いに夜を過ごしました。

夜中の2時前、ジーメンス卿の部屋からの呼び出しがあり、セバスチャンメイリンが向かうと、叫び声が上がり、密室の中ではジーメンス卿が命を落としていました。

この際、屋敷の中でアリバイがなかったのがシエルだけであったため、シエルはアーサーと鎖で繋がれ、同じ部屋で眠ることとなりました。

シエルの指示でセバスチャンが夜中に動き、使用人達に明日やるべきことを伝え、自身は指示に従って部屋の石炭を調べにいきます。

セバスチャン、フェルペスも被害に遭う

翌朝、セバスチャンの指示で石炭の交換を使用したフィニアンが、セバスチャンが亡くなっている姿を発見します。

今回は、シエル、アーサー以外の全員にアリバイがなく、一同の動揺はさらに深まりました。全員が騒ぎを聞きつけて、セバスチャンが倒れていた部屋に集まりますが、フェルペスの姿がないことに気付きます。

シエルの寝室で寝ていたはずのフェルペスの元へ向かうと、首筋に噛まれた跡があり、ベッドの上で泡を吹いて亡くなっていました。

『黒執事』10巻あらすじネタバレ

アーサーの指揮で調査を進めていく

残った一同は状況を整理しますが、全てのケースでアリバイがない者は一人もいないことが明らかになり、複数犯である可能性が浮上しました。

会場は混乱が広がり、ウッドリーがシエル目掛けて手を伸ばしますが、シエルから執事長代理を任されていたタナカが柔術でウッドリーを取り押さえます。

シエルは、3人全てのケースでアリバイがあるのはアーサーだけだと話し、アーサーを中心に調査を進めていくこととなりました。アーサーは、セバスチャンが持っていたシエルの本来の寝室の部屋の鍵の行方を気にして、調査を開始しました。

牧師ジェレミーが登場

アーサーの調査が行き詰まったところ、屋敷に牧師のジェレミーが現れます。ジェレミーは、セバスチャンの放った梟の手紙を受け取り、本邸に急いで来たと説明しました。優れた推理力で周囲の信頼を得ると、現場検証を進めていき、事件を解決に導きます。

まず、フェルペスが亡くなった理由は毒蛇の牙であり、首筋の傷も蛇の咬み傷であることが判明します。蛇はシエルを狙って放たれており、シエルの服を着た藍猫が蛇を誘き寄せて捕獲に成功します。

次に、ジーメンス卿の部屋へ行き、石炭から割れた小瓶を見つけました。ジーメンス卿の死は偽装であり、実は狂言であったと説明します。しかし、実際に命を落としており、それは共犯者に裏切られたからだろうと推察しました。

幽鬼城事件の犯人が連行される

共犯者の相手はウッドリーであると全員が疑いの目を向けます。

シエルはローズ社と組んでジュエリー産業に進出しようと裏で計画していた折に、ローズ社社長が亡くなり計画がストップします。この犯人はアンダーテーカーに確認しており、ウッドリーであることをシエルは把握していました。

ジュエリー産業に進出をされるとウッドリー社は大損害を受けるため、ウッドリーはシエルにも消えてもらう必要があります。そのため、ジーメンス卿の死の責任を押し付け、あまつさえ蛇を使った暗殺を図ったのだろうと指摘されます。ウッドリーは否定しますが、言い分も聞いてもらえないまま、グレイに連行されていきました。

他の面々は事件解決を祝して乾杯した後、それぞれが帰路につきます。しかし、アーサーは別れ際のジェレミーの言動に違和感を感じて、ファントムハイヴ邸に戻り、屋敷の扉を開きます。そして、ジェレミーにセバスチャンと声をかけました。セバスチャンは、ジェレミーの変装を解いて正体を表します。

『黒執事』11巻あらすじネタバレ

事件の真実が明らかになる

屋敷に戻ってきたアーサーに、シエルとセバスチャンは一連の事件の真実を教えます。セバスチャン、ジーメンス卿を襲撃したのはグレイ伯爵であり、ヴィクトリア女王によってドイツの発展を阻止する狙いで動いていました。

ウッドリーは、ファントムハイヴ邸では何もしていませんでしたが、武器商人の裏の顔を持ち、紛争地域に武器を供給していました。また、ローズ社社長に裏で襲いかかり、表社会を脅かした重大なルール違反と見なされます。

そして、シエルは「女王の番犬」、セバスチャンは「人間ではない」ことを伝えると、アーサーは屋敷を逃げるように去っていきます。セバスチャンに口止めをされますが、アーサーは小説家であるため、一連の出来事を本にします。しかしそれは娘の生まれた晩年のことであり、本は暖炉にくべられて消えて無くなります。

スネークがファントムハイヴ家の使用人になる

アーサーが去った後、シエルはフェルペスが命を落とした原因をセバスチャンに聞きます。既に捕獲されていたスネークがシエルの前に出されました。

スネークは、ジョーカー達がいなくなった原因がシエルにあると見て、追いかけてきていたのでした。スネークにとって、ジョーカー達は仲間であり、家族であり、それを奪ったシエルを絶対許さないと言い切ります。ドールの面影を見たシエルは黙して一考しました。

シエルは、ジョーカー達が子供達を連れ去っていた事実、それを追いかけていたことをスネークに話します。しかし、証拠を見つける前に逃げられたと嘘をつき、自分と一緒にいるのが再会への近道だと話しました。

スネークはシエルに誘われ、ファントムハイヴ家の従僕、フットマンとして迎え入れられました。セバスチャンは驚きますが、シエルは「嘘もつき続ければ真実になる、最後はお前が全てを飲み込めばいい」と話します。

『黒執事』豪華客船編

『黒執事』11巻あらすじネタバレ

暁学会を調査しに豪華客船カンパニア号に乗車

正餐会が終わって一息ついた日々を過ごすシエルの元に、エリザベスが訪れます。シエルは家族でニューヨーク行きの豪華客船の旅行に行くと話し、シエルを誘います。しかし、シエルは3週間も離れられないと言い、クルーズ旅行にはついていけないと言いました。

次に、屋敷に藍猫が訪れ、管理を任されていた裏の港から、新聞で死者蘇生が話題になっている「カルンスタイン病院」が大量に仕入れをしていることをシエルに報告します。セバスチャンが、医師のみで構成される「暁学会」の存在を発見し、次のお披露目がリジーの乗るクルーズ船、カンパニア号で行われることが分かりました。

シエル、セバスチャン、スネークは豪華客船に乗り込み、暁学会に潜入します。3日目に開いた暁学会のお披露目会では、本当に死者蘇生が行われましたが、蘇った者には自我がなく、抱きついた家族に噛み付いてしまいます。会場はひどい混乱に陥りました。

『黒執事』12巻あらすじネタバレ

暁学会代表の「リアン・ストーカー」を追跡

会場が混乱に陥った後、暁学会代表の「リアン・ストーカー」は部屋から出て逃走します。シエル達は追いかけようとしますが、死神「ロナルド・ノックス」が登場したため、セバスチャンが対応しました。シエルは単独でリアンを追いかけます。

船底庫へ向かったシエルは、エリザベススネークと合流します。しかし、船底庫にはビザールドールが入った棺が大量に積み込まれており、一斉に扉が開かれ、シエル達に襲いかかりました。

危機を迎えたシエルは、エリザベスを抱きしめ「お前だけは何があっても守る」と叫びます。そこにセバスチャンが現れ、シエルの態度をそれでこそ英国紳士と褒め、ビザールドールを一瞬で制圧しました。船底庫にはリアンも潜んでおり、セバスチャンによって捕獲されます。

ビザールドールの徘徊、氷山衝突で危機が加速する

リアンがもう一つの船底庫にはここの10倍の棺があると話します。既に船内はビザールドールによる蹂躙が始まっており、セバスチャンはシエルの命令でフランシス達の救出に向かいました。しかし、英国騎士団の家族は助けはいらないとセバスチャンを追い返し、船内の人々を救うために奮闘します。

船のデッキにはもう一人の乗船していた死神「グレル・サトクリフ」が姿を現します。船は氷山に衝突し、浸水が始まると、グレルはロナルドと合流し、1時間足らずで船が沈没するため時間がないと言い、仕事に向かいます。

浸水が始まった船の中では、浸水エリアを最小に防ぐため、扉がどんどん閉まっていきます。ドレス姿のエリザベスは早い動きができず、閉まる扉の部屋に取り残されてしまいます。シエルは間に合いましたが、エリザベスを守るために部屋に戻ります。

エリザベスが剣を抜く

シエルとエリザベスは、取り残された部屋から換気口を使って脱出します。その先にはセバスチャンが待っていて合流を果たしますが、グレル、ロナルドもその場に現れ、戦闘になってしまいます。

また、二人の死神だけでなく大量のビザールドールもその場に現れます。シエルとエリザベスは突き飛ばされ、エリザベスの背後にはビザールドールが迫っていました。シエルとセバスチャンは、それぞれの距離から間に合わず、エリザベスの名前を叫びます。

エリザベスは涙を浮かべて、シエルの前ではずっと可愛い姿でいたかったと言います。次の瞬間、剣を抜き、近くのビザールドールを一掃しました。シエル、セバスチャンはその姿に驚きますが、エリザベスは「こんな可愛くない姿、見せたくなかった」と言います。

『黒執事』13巻あらすじネタバレ

エリザベスの過去が明らかになる

エリザベスは幼少の頃から母フランシスの英才教育を受けた天才剣士でした。兄エドワードさえも圧倒する実力を持っており、現在は女王陛下の秘書武官となっているグレイ、フィリップスからも、その実力を高く認められています。

しかし、幼い頃にシエルが言った言葉で、「シエルに守られるお嫁さん」になろうと考えるようになります。フランシスからの指導も嫌がるようになっていき、アンジェリーナが話すようなお嬢様になろうと考えます。

しかし、ファントムハイヴ邸の襲撃があり、その1ヶ月後に弱々しい姿で戻ってきたシエルをを見て、「シエルを守れるお嫁さんになろう」と考えを変えます。可愛い女の子を望みながらも、強さも求めるようになり、現在のエリザベスが出来上がっていきました。

グレル、ロナルドがその場を去った後、「あたしシエルの嫌いな怖い女の子なの〜」と泣きますが、シエルの方は気にしていませんでした。その後、セバスチャンによって救命ボートに乗せられ、エリザベスはクルーズ船を脱出します。

アンダーテーカーが正体を現す

シエル、セバスチャンはドルイット子爵と遭遇し、ビザールドールを止める装置を発見します。そこに死神二人に連行されてきたリアンが合流しますが、装置を起動することができませんでした。

アンダーテーカーが正体を現し、アンデッドを生み出し、暁学会を影で操っていたのも自分であることを明かします。グレルのデスサイズでの攻撃を卒塔婆で防ぎ、正体が「死神」であることを打ち明けました。

アンダーテーカーは、ビザールドールの正体を説明します。人間は「肉の体」と「」をもって生者として存在しており、命が終わると死神によって「魂」が刈り取られます。しかし、「走馬灯」の続きを加えることで、まだ人生が続いていると感じ、魂がなくても動きだし、これがアンダーテーカー曰く「ビザールドール(歪んだ肉人形)」の正体でした。

歪んだ肉人形」は自らに欠けた「魂」を求めて動くため、動物兵器にもなり、欲しがる人間が出てきます。その戦闘能力のテストを実施するため、乗員と同じ数だけの「歪んだ肉人形」を積み込み、どちらがどの程度生き残るのかを試したのが現状でした。

アンダーテーカーは卒塔婆を大鎌の姿に変え、自らのデスサイズを用いてグレル、ロナルド、セバスチャンを相手取ります。しかし三人相手でも互角以上に渡り合い、シエルを人質に動揺を誘ったところでセバスチャンに一撃を入れ、セバスチャンとシエルの出会いが刻まれた「走馬灯」を見ます。

シエルとセバスチャンの出会い

セバスチャンは召喚によって呼び出され、シエルと三つの条件を結んで契約をします。セバスチャンの名前はファントムハイヴ邸で飼っていた犬の名前が由来でした。また、「シエル・ファントムハイヴとして」と話すシエルに対して、自分には嘘をつくなと言うのに、あなたは嘘つきだと言います。

その後、ロンドンの王立病院に向かい、タナカから執事長の証、アン伯母さんから指輪をもらいます。本邸に向かうと、そこには焼け焦げた屋敷がありました。シエルは両親のお墓の前で「お父様、お母様」と言葉を漏らします。

セバスチャンは一瞬で屋敷を直し、一瞬で豪勢なディナーを出します。そのことにシエルは驚きますが、同時に周囲に怪しまれるため、「らしく」しろと命じます。二人が屋敷での生活を始めた当初、セバスチャンはシエルの望む要求に応えることができず、またシエルもセバスチャンの指導に応えられませんでした。

二人はぶつかり合いながら、少しずつ互いの要求に応えていき、歪な関係を深めていきます。

『黒執事』14巻あらすじネタバレ

シエルとセバスチャンが本物の主従関係に変わる

シエルはセバスチャンが指導する勉強・狩猟など貴族に求められる水準を次々と乗り越えていきます。セバスチャンは、シエルが我儘なほどに求める料理や紅茶など執事としての能力を高め、シエルを満足させていきました。

暫くすると、シエルはヴィクトリア女王に呼ばれ、領地と伯爵の地位の返還をされます。

儀式の後、セバスチャンは復讐を忘れて暮らせばいいと悪魔の囁きをしますが、シエルは復讐に生きることを高らかにセバスチャンに宣言します。セバスチャンはそのシエルの姿をみて「躊躇うことなく光に背を向け、気高い歩調で奈落へ突き進むその姿の何と美しく愚かしいことか」と感銘を覚えます。

そして、勝利の王冠を求めるシエルに対して、初めて「御意、御主人様(イエス、マイロード)」と跪きました。

カンパニア号が真っ二つに折れる

場面はカンパニア号に戻り、セバスチャンは重傷を負いながらもシエルを守り抜きました。アンダーテーカーにはグレルが挑みますが勝てません。ロナルドはセバスチャンを狙いますが、重傷のセバスチャンに敗北してしまいます。

カンパニア号に時間切れが訪れ、船体が傾き沈んでいきます。最後にグレルとセバスチャンがアンダーテーカーに攻撃を仕掛けますが、首飾りが切れるだけに終わります。しかしそれはアンダーテーカーの宝物である「遺髪入れ」で、シエルが手にすることになりました。

船体は、アンダーテーカーによって真ん中で二つに折られます。死神二人はウィリアムが回収し、シエルはセバスチャンが持ってきた救命ボートの上に運び込まれました。二人の乗るボートには「歪んだ肉人形」が襲いかかりますが、セバスチャンが退け、無事に朝日を迎えます。

イースターをファントムハイヴ邸で祝う

本邸に戻ったシエルとセバスチャンは、数日の療養後、本邸でイースター祭を開催します。シエルの仲間達が一堂に会し、エリザベスが作ったイースターエッグで、エッグハントを行うことになりました。

エッグハントは、シエル、セバスチャンのペアが優勝を果たし、シエルはエリザベスにぎゅっと抱きしめられます。

しかし、エリザベスはシエルに対して感じていた違和感を試して下り、今年初めて作ったイースターエッグを、これまでも作ったように話していました。シエルはリジーのその嘘に気付くことができず、エリザベスはシエルがいなくなった「1ヶ月」の間に、何かが起きたことを確信します。

『黒執事』寄宿学校編

『黒執事』14巻あらすじネタバレ

シエルが寄宿学校に入学

シエルは、イースター祭に参加していた、女王陛下の秘書武官兼執事のグレイ、フィリップスに手紙を渡されていました。ヴィクトリア女王のいとこ、クレメンス公爵の一人息子であるデリックが、寄宿学校にいるはずなのに一切連絡が取れなくなっていると言うもので、シエルは調査を開始します。

シエルは英国屈指の名門寄宿学校ウェストン校に1年生として入学し、セバスチャンは寮監として潜入しました。

『黒執事』15巻あらすじネタバレ

調査のため「学園内の特権階級」に取り入ることを決意

ウェストン校は4つの寮同士での対抗意識が激しく、一般生徒の立場では十分に調査することさえ難しいと感じます。

シエルは、学校の寮弟(ファッグ)制度を利用し、「学園内の特権階級」である監督生組(P4組)に入ることが、デリックや校長に近づく手段だと考えるようになります。

そして、同じ青寮の監督生ロレンスのファッグであるクレイトンの寮弟になることを目標に、次々にセバスチャンを活用して好印象を与え続けました。

シエルが「モーリス・コール」に嵌められる

シエルの噂を聞いた監督生組は、P4組しか入ることが許されない「白鳥宮」にシエルを招待します。しかし、シエルに時間を伝えたモーリスに嵌められ、2時間遅く白鳥宮に行ってしまったシエルは、リジーの兄であるエドワード始めP4組を怒らせ、ウェストン校全体からも白い目で見られてしまいます。

モーリス・コールが嘘の常習犯であると判断したシエルとセバスチャンは、学園内のモーリスについての調査をしていきます。シエルの同級生のマクミランは、モーリスが間違った時間を伝えた証言を18人分集めました。

赤寮の2年生ハーコートはシエル同様の被害を受けており、有能である故に潰されていたことがわかります。また、赤寮の中を調べるため、シエルはソーマに入学してもらい、モーリスの動きを調べてもらいます。モーリスは夜中に郵便受けに花型のカードを入れ、後輩達に指示をして動かしていたことが発覚します。

モーリスの嘘を暴きシエルが「P4組」に入る

シエルはモーリスを呼び出し、証拠を突きつけ、モーリスの嘘を暴きます。モーリスは証拠を隠滅して、自分の意のままに動く集団をシエルに向かわせますが、一連の話は糸電話で全て白鳥宮に届いており、P4組によってその場は制圧されました。モーリスはエドモンドとの寮弟を解かれ、代わりにハーコートが寮弟となります。

シエルも勇気ある行動とこれまでの評価により、クレイトンに寮弟を願われ、それを受けます。晴れて監督生組となったシエルは、白鳥宮にも出入りできるようになり、直接デリックについて探りを入れていきます。

白鳥宮では、P4組が全員揃った場面で、シエルは自分はデリックの友人だと明かします。その名前に対して、監督生の寮弟は普通の反応でしたが、監督生4人は何かを隠すような不自然な反応を示しました。

『黒執事』16巻あらすじネタバレ

「デリック・アーデン」は紫寮に存在しない

「デリック」について追求するシエルに対して、P4は何かを隠すように不自然な応対をします。その後、シエルは同級に対しても聞き込み調査をしますが、誰も寮を異動した理由やその後を知らず、デリック達の所在を掴むことができません。

セバスチャンも教師陣に対して聞き込みを行いますが、寮が変わった理由は明らかにならず、またデリック達には一度も会えないままでいました。

シエルとセバスチャンは強硬手段に出て、紫寮でボヤ騒ぎを起こして全員を外に出します。しかし、外に出てきた学生の中にデリックの姿はなく、また寮の中にセバスチャンが感じる人の魂はありませんでした。結果、デリックは良くて逃亡、悪ければ命を落としているとシエル達は判断します。

「真夜中のお茶会」に招待されるためクリケット大会での活躍を期する

近く開催されるクリケット大会で活躍すると、校長と会える「真夜中のお茶会」に招待されることが判明します。セバスチャンの助力もあり、シエルは青寮の代表選手としてクリケット大会に参加することとなります。

前夜祭ではウェストン校に親族が訪れ、開会式が行われます。エドワードの家族として、リジーフランシスアレクシスも会場に訪れました。

アレクシスは、ヴィンセントの一つ年下であり、ヴィンセントが史上初めて青寮に優勝をもたらした「碧の奇跡」について語ります。

ヴィンセントは青寮の監督生、ディーデリヒは緑寮の監督生であり、ヴィンセントが優勝したことで、ディーデリヒは生涯ヴィンセントの寮弟となります。

再びの「碧の奇跡」を目指して青寮が奮闘する

再びの「碧の奇跡」を目指して、青寮は奮闘を開始します。

しかし、シエルは「奇跡」など一切信じず、全て目論見通りに優勝しようと企んでいました。初戦の赤寮との戦いでは、セバスチャンに命じてランチに超強力下剤入りミートパイを混ぜ、相手を棄権に追い込んで勝利します。

決勝戦となった緑寮との戦いでは、セバスチャンが音楽で振るタイミングを教える「オーケストラ打法」を使って点を稼ぎます。

ここで、会場に校長が現れとの声を聞いて、セバスチャンが離脱し、校長を追いかけていきました。

『黒執事』17巻あらすじネタバレ

再びの「碧の奇跡」

青寮の初回裏の守りでは、劉と藍猫による「お色気作戦」で硬派な緑寮の面々を惑わしてリードを保ちます。2回表の攻撃は、オーケストラ打法を使えないため、ストライクゾーンにバットを立てて転がす「抜けない聖剣」作戦で地味に得点を重ねました。

その頃、セバスチャンは校長を追いかけ続けますが、捕まえることができません。自分が捕まえられないことで、相手の正体に違和感を感じたセバスチャンは、悪魔の動きを解放して校長を捕まえますが、校長は服だけを残してその場から消え去りました。

クリケットの試合は最終回、2回裏を迎えており、シエルの「断崖のタクティクス」、ロレンスの「闇夜の梟」で緑寮をあと一歩まで追い詰めます。グリーンヒルの「王者の聖剣」で反撃を許しますが、最後はシエルの計算された策略でアウトを取り、「碧の奇跡」を再び起こしました。

優勝寮のボートパレード

後夜祭では優勝寮のボートパレードが開催され、シエルは舵手として参加します。美しい灯で彩られた川を、女王陛下のいる城の近くまで漕ぎ出し、挨拶をして帽子の花を川に落とすというものでした。

しかし、優勝すると思っていなかった青寮はボートパレードの準備をしておらず、女王陛下の前で全員沈没してしまいます。その姿を見て、観客や他のウェストン校の生徒も楽しそうに笑い、青寮の監督生ロレンスも涙を流します。

シエルが部屋に戻ると、ベッドの上に「真夜中のお茶会」の招待状が届いていました。

真夜中のお茶会

校長室のピアノを弾くと、荘厳な隠し扉が開き、監督生と寮弟、シエルはその中に進んでいきます。お茶会の会場には校長副校長が座って待っていました。

お茶会を始める前に、シエルが校長にデリック・アーデンの居場所を問い詰めます。警察に相談しようと話すシエルに対して、副校長がその必要はないと背後の扉を指差すと、そこには「ビザールドール」となっていたデリックがいました。

デリックは一瞬正気を取り戻したかのように言葉を発しますが、魂を求める本質は変わらず、グリーンヒルが腕を噛まれてしまいます。セバスチャンがその場を制圧した後、1年前に監督生がデリックの命を奪い、その後暁学会に蘇生をお願いしたことが明かされます。

校長の正体はアンダーテーカーでした。

『黒執事』18巻あらすじネタバレ

デリック・アーデンの真相

一年前、エドモンド達は監督生となり、芝生の上に立って感動します。デリックはエドモンドの寮弟であり、快活な性格と溢れる才能で知られ、いじめ問題が投書に入った時にも自分が受け持つと奔走しました。

しかし、いじめの主犯はデリック自身であり、失踪していた4人の学生もデリックの仲間でした。アガレス副校長も買収済みで、エドモンド達に発見されても厳しい罰が課されることはありません。去り際、「来年は俺が監督生かぁ」と気怠そうに言葉にすると、それを聞いたグリーンヒルが激情を発します。

グリーンヒルは、このままでは学園の伝統が蝕まれると感じ、グリーンヒルはデリックを制圧します。エドモンドら今の監督生全員が加担し、副校長含めてその場にいた全員を制圧しました。

アンダーテーカーの目的

デリックの真相を理解したシエルは、アンダーテーカーに「ビザールドール」が進化していると追求します。アンダーテーカーは、エピソード(素材)があれば進化できるのだと話します。人は死に際、走馬灯とは別に未来への願望を発します。それは、歩むはずだった未来への渇望であり、その断片的なフラグメント(欠片)こそが、進化に必要なエピソードだと言いました。

そして、エピソードを抽出して何万カットも用意すれば、それは「未来の記憶」となり、限りなく人間に近い動く死体が完成すると言います。ただし、完成度は素材の量と質に左右され、成功率はまだ低いようです。

シエルが目的を問うと、アンダーテーカーは「定められた終わりの先を見たいだけ」と言い、姿を消しました。

事件は解決を迎え、監督生4人は追校処分となります。ヴィクトリア女王は、怪物は怖いけれど「味方になればもっと素敵」と言いました。

『黒執事』緑の魔女編

『黒執事』18巻あらすじネタバレ

次の舞台はドイツの「緑の魔女」

本邸に戻ったシエルの元に、新たな女王からの手紙が届きます。ドイツ南部で起きている出来事を調べるというもので、シエルはクラウスディーデリヒに手紙を出して協力を求めました。

使用人達も全員同行して向かったドイツの村では、森の中に人狼が住んでおり、中に入ったものは呪われてしまうという伝承が語られています。シエルは村で馬車を買取り、森の中にあるとされる魔女の村へと向かいました。

森の中の村に到着すると、何百年前かの服装を着た女性が現れます。村には女性しかおらず、森の領主「ジークリンデ・サリヴァン」が登場しました。

『黒執事』19巻あらすじネタバレ

「緑の館」に1日滞在を許可される

村人達は、余所者の滞在は許されないとシエル達をすぐに追い出そうとします。しかし、森には人狼がいて危険であるため、サリヴァンが「緑の館」に1日滞在することを許可しました。

緑の館には魔女狩り時代の道具や毒草があり、不気味な雰囲気を醸し出しています。サリヴァンは中国の因習である纏足をされており、自分で自由に歩くことができない状態でした。執事のヴォルフラムは真面目ですが効率が悪く、セバスチャンが屋敷の仕事の手伝いをします。

セバスチャンが作った料理にサリヴァンは目を輝かせて驚き、感嘆の声を上げました。

村に人狼が出現し村人に被害が出る

食事中にヒルデが現れ、村に人狼が出たと報告します。サリヴァンが村へすぐに向かうと、護符を手放していた村人が襲われ、背中に裂傷を負ってしまいました。村人は、改めてシエル達にすぐに出て行くようにと怒鳴ります。

シエルとセバスチャンが夜中に相談していると、サリヴァンが部屋に訪れます。サリヴァンは外の世界への興味が尽きず、二人に外の世界を知りたいと涙ながらに主張しました。

サリヴァンが眠った後。シエルとセバスチャンは森を捜査します。突然、二人の目から涙が溢れ、森に人狼の姿が出現しました。瘴気に触れた二人は「呪い」を受け、サリヴァンが特効薬で治療します。

シエルは、精神的ショックから目が見えなくなり、同時に大人に対して過度な恐怖に怯えるようになり、フィニアンにしか触れることを許さなくなりました。

サリヴァンが、精神的ショックから回復すれば、シエルの症状は治ると話します。そして、シエルの治療中は、治療の代わりにセバスチャンがサリヴァンの執事となります。

人狼の襲撃が激しくなる

セバスチャンはサリヴァンの執事となり、朝の紅茶や豪華な食事、勉強、マナーなど、外の世界のことをサリヴァンに教えていきます。

セバスチャンとスネークは、地下の隠し通路を発見しますが、扉を開いた直後にヴォルフが登場します。セバスチャンはスネークに、蛇を使って中を監視するようにお願いしました。

人狼の襲撃はシエルの部屋にまで及び、フィニアンがシエルを守りながら撃退します。ここで、フィニアンの過去が明かされ、ドイツで実験体となっていた所をシエルに救われ、名前をもらったことが明らかになりました。

人狼が現れたことでサリヴァンは「緑の魔女の務め」を行うとヴォルフに話し、地下へと向かい、究極魔法の術式を描きます。サリヴァンを人狼が囲っており、スネークの蛇がその状況を監視してセバスチャンに報告しました。

『黒執事』20巻あらすじネタバレ

事態は混迷を極めていく

シエルはベッドの中でうなされ、夢の中で同じ顔をしたもう一人の人物と出会います。復讐を決意した理由を聞かれ、答えを出せないシエルを、その人物はいつまででも悩めばいいと抱きしめます。

村の外では会議が開かれ、余所者を外に出すようサリヴァンが追求されていました。ついに、サリヴァンはシエル達に明日出て行ってもらうという意見を呑まされてしまいます。ヒルデは、ヴォルフに役目を忘れていないだろうなと確認しました。

スネークの蛇が地下から戻り、館の地下に人狼がいたこと、サリヴァンが術式を描いていたことを共有します。セバスチャンはより詳しく調査しに地下へ向かいました。スネークの蛇は、村の娘アンネに巻きつき、人狼の匂いがすると言います。

一方、宮殿ではセバスチャンが送った「森の植物」の解析結果が出ていました。ヴィクトリア女王は手紙をジョンに預け、ジョンが森の中でセバスチャンに手紙を渡します。セバスチャンは中をみて、いよいよ時間がなくなってきたと焦ります。

サリヴァンは、明日の見送りに参加したいとヴォルフに頼みますが、掟だからダメだと言われてしまいます。泣きそうになるサリヴァンを、ヴォルフが優しく抱きしめました。

セバスチャンがシエルの覚醒を促す

セバスチャンは、強引にフィニアンを部屋の外に連れ出します。そして、復讐の途中放棄は契約違反だと話し、シエルの魂を食べようとしました。

シエルは夢の中で、同じ問いに悩まされ続けます。そこにセバスチャンの声がして、自分の答えを取り戻します。自分はどうしようもなく利己的で独善的な人間であり、高潔でも寛容でもない。僕は、僕自身への汚辱を晴らすため、悪魔の手を取った、誰のためでもない、僕のためにと、セバスチャンの手を取ります。

シエルが覚醒し、魂を食べようとしていたセバスチャンを止めました。セバスチャンは9割程度本気だったと話します。

正気を取り戻したシエルは、使用人たちに謝罪し、女王陛下からの暗号の手紙を読みました。呪いの正体を理解したシエルでしたが、手紙はもう一枚あり、女王陛下がサリヴァンとのお茶会を望んでいることを知ります。

サリヴァンが究極魔法を完成させる

サリヴァンは、自分が究極魔法を完成すれば、村人とシエル達も仲良くでいると考えます。そして、一晩のうちに究極魔法を完成させてしまいました。ヴォルフに完成を告げ、地下で人狼に披露すると、雄叫びが上がります。

部屋に戻ったサリヴァンは、自分も外に出て旅をすることを考えますが、掟で出ることができないとヴォルフに言われてしまいます。眠りについた後、窓の外から正気を取り戻したシエルとセバスチャンが現れ、二人について外の世界へ行くことを決意しました。

しかし、向かったのは地下で、そこで「サリヴァンが教えられた歴史」を聞き、セバスチャンは外の世界の真実をサリヴァンに教えます。

地下の魔法陣の奥には人工的な科学工場があり、人狼の正体は人間、「狼の谷」は天才サリヴァンに毒ガス研究に没頭させるための国家的な実験場、サリヴァンの母親はババ様で元毒ガス研究者、村人もヴォルフも全てが嘘だと明らかになりました。

サリヴァンは、自分は村人を救うためでなく、誰かの命を奪うための研究をさせられていたのだと愕然とします。

セバスチャンが足止めをしている間に、シエルはサリヴァンを連れて外に脱出します。使用人は、シエルからの合図をみて合流に向けて動き出し、ヴォルフは「緑の魔女」の処分をヒルデに命じられました。

『黒執事』21巻あらすじネタバレ

シエルとサリヴァンの逃走が始まる

サリヴァンは、絶望の淵にいましたが、シエルの言葉を受け、生きて「魔法の治療薬」を作ることを決意します。シエルは使用人と合流した後、予定通りに二手に分かれて逃走を開始しました。

セバスチャンは地下で人狼を全滅させた後、科学工場にある生成法や残りの毒ガスを全て処分します。ヒルデ少尉達は追撃戦を展開し、シエル達が二手に分かれた場所までたどり着き、ヴォルフラムが本命のサリヴァンの匂いがする方へと向かいました。

バルド、スネーク、サリヴァンの元にヴォルフラム率いる部隊が到着します。バルドが時間稼ぎをしますが、圧倒的なヴォルフの動きに突破されてしまいます。ヴォルフラムはスネークからサリヴァンを取り戻しますが、その正体はサリヴァンの服を着て扮装していたシエルでした。

本物のサリヴァンはフィニアンに抱えられて逃走していました。フィニアンは、誰よりも早く森を駆け抜け、崖を飛び越えていきます。

フィニアンの逃走をメイリンが狙撃で援護し、追撃部隊を壊滅させます。部隊長グレーテだけは迂回路でフィニアンの元に迫っていましたが、タナカが日本刀で銃弾を切り落として攻撃を防ぎました。

ディーデリヒが登場し軍事鉄道へ向かう

シエルの一撃はヴォルフに回避され、一転ピンチに陥ります。絶体絶命のピンチにディーデリヒが登場し、ヴォルフを退けますが、ヒルデ少尉とアンネが乗車した戦車が現れ、シエル達に向けて砲撃を開始しました。しかし、戦車の砲弾はセバスチャンが防ぎ、損傷は回避します。

ディーデリヒが「狼の谷」建設時の軍事鉄道が付近にあることを伝えると、そこを目標に逃走が開始されます。シエル・セバスチャンは戦車の足止めのためその場に止まり、セバスチャンによって戦車は焼け焦げとなりました。その場面を、ドイツの死神二人組が観測しています。

タナカがグレーテを退けた後、メイリンも合流します。進路変更の合図が出され、サリヴァン組も軍事鉄道へと向かいます。

軍事鉄道を制圧する

軍事鉄道についたディーデリヒ組は、スネークが扉の前で中に6,7人いることを教えます。ディーデリヒはその能力に驚き、ヴィンセントとは違う人選だと面白がりました。軍事鉄道の扉の先は、ディーデリヒとバルドの二人で一瞬で制圧します。

スネークの蛇でフィニアン達も案内され、軍事鉄道に合流します。全員で準備にとりかかり、列車を発車させた後、ヴォルフラムが追いつき、銃を構えました。しかし、狙いはサリヴァンではなく、反対方向からサリヴァンを狙っていたグレーテでした。

ヴォルフは、自身の背後からヒルデに攻撃を入れられますが、ヒルデはさらにその背後からセバスチャンに制圧されます。ヴォルフは重体になりながらも、サリヴァンに「あなたは魔女なんかじゃない、普通の女の子です」と告げます。

『黒執事』22巻あらすじネタバレ

ディーデリヒの隠れ家に避難

シエルの命令でヴォルフは拾われ、サリヴァンの執事として仕えることになります。倒れているヒルデの元には死神二人が現れ、作業を完了しました。死神は、サリヴァンが英国に渡ることで世界中を巻き込む大戦が起こる予感をします。

また、ウィリアムグレルが引き継ぎに現れ、「離脱組」のアンダーテーカーについて情報が入ったら教えて欲しいと頼みました。死神派遣協会をやめることを不思議に思いますが、「何か特別な理由」があったのかもしれないなと言われます。死神は、自ら命を絶った元人間であることも明かされました。

シエル達はドイツのディーデリヒの隠れ家へと向かい、そこでヴォルフの治療を行います。シエルはディーデリヒにアンダーテーカーについて尋ねると、ついこの間、「フランスでの用事」のついでと言って現れたことが発覚しました。

アンダーテーカーは、ヴィンセントのウェストン校時代の写真を見て涙し、でも「ファントムハイヴ伯爵はまだいるからね」と発言します。

サリヴァン達と共にロンドンへ帰る

シエル達は英国へと戻り、サリヴァンはロンドンの街に感動します。1週間後に女王陛下に謁見する予定であるため、ニナのお店で服を仕立ててもらいました。

ファントムハイヴ本邸に戻ると、セバスチャンによる厳しいマナーレッスンが始まります。あまりの厳しさにサリヴァンは爆発し、シエル押し倒します。そこにリジーが遭遇してしまい、シエルに死の予感をもたらしました。

リジーが誤解を解いた後は、シエルとサリヴァン、リジーの三人で一緒にレッスンを受けます。サリヴァンは、仲間ができたことで厳しいレッスンも楽しみながらこなすことができました。

ヴィクトリア女王との謁見に望む

ファントムハイヴ本邸の夜、シエルはサリヴァンに謁見で話す内容について助言をします。サリヴァンは学ぶことを止められない人間であり、研究し続けるためには国家的な援助が必要だと話します。

そして、既にマスタードガスが生成できることは英国王室に知られているため、謁見の場でマスタードガスの生成法を渡し、自らを大切に扱わせるようにしたほうが良いと提案しました。

一方で、「究極魔法」としてサリヴァンが研究していた「最新兵器」は、誰も幸せにしないので絶対に話すなと命じます。そして、「今後は全員がお前を利用しようとする敵だと思え、お前はその全員を利用するつもりでいろ、お前の望む未来のために」と心構えを教えます。

無事にサリヴァンと女王陛下の謁見は終了し、その間にセバスチャンが「最新兵器」の試作品を海の底に沈めました。

『黒執事』青の教団編

『黒執事』23巻あらすじネタバレ

リジーがスフィア・ミュージックホールから戻らない

ウェストン校の最上級生となって気を引き締めるエドワードの元に、前監督生で放校処分となったグリーンヒルが訪れます。グリーンヒルは、寄宿学校でのデリックでの一件を反省しており、今は他の監督生達と定期的に集まって、話し合っていると言いました。そして、エドワードともかつてのように語り合えたらと、「スフィア・ミュージックホール」へ招待します。

エドワードがホールに到着すると、バイオレットに招待されたチェスロックの姿もありました。ホールでは料理が無償提供され、身分や年齢問わず、全員が楽しそうに時間を過ごしています。最後には歌を全員で歌い、エドワードも満足してその日は帰路につきます。

エドワードの楽しそうな姿を見たリジーがおねだりし、次の週の土曜日に、二人は一緒にスフィアに向かいます。そこで、占い師のブラバットがリジーが抱えるシエルの悩みを言い当てます。その後、リジーはポーラを連れてスフィアに通い詰め、屋敷に戻らなくなってしまいます。スフィアに行けば会うことができますが、エドワードに「あたしのキラキラはここにあるの」と話し、帰ることはありませんでした。

シエル、セバスチャンが潜入捜査

女王陛下からの手紙とエドワードからの相談が一致し、シエルとセバスチャンはスフィアに潜入調査を行います。すると、ブラバットはなぜか、セバスチャンを「人間じゃない」と見抜き、外に追い出しました。シエルは単独での潜入調査を続けることになります。

スフィアでは高級な食事が無料で提供されており、占いを受けるだけで「銀のブレスレット」をもらうことができます。また、第4土曜日には、ウェストン校の元P4が「スターライト4」として登場し、アイドルの歌のような祝歌(キャロル)を歌いました。

屋敷に戻ったシエル達は、S4の歌が識字率の低いロンドンの下層部に「教義や教訓を分かりやすく伝える」ためのものであると考えます。また、「シリウス」や「カノープス」など、占いの結果ごとに異なる「銀のブレスレット」が与えられ、そのブレスレットを所持する人だけが入場できるイベントが平日に開催されていることを知ります。

シエルがシリウスのイベントに単独潜入

シエルは珍しい「シリウス」であり、平日のイベントに単独潜入します。銀のブレスレットを見せると奥の部屋に通され、専用の服に着替えさせられます。

イベント会場では質の高い料理が無償で提供され、S4による歌も催されました。シエルは最大限の警戒をしていましたが、不思議な香りを嗅いだ後、眠ってしまいます。

スフィアの外ではセバスチャンが待機しており、そこにアバーラインが現れます。スフィアの参加者が「綺麗すぎる死体」で発見されることが多いと情報を伝えると、セバスチャンはすぐに捜索し、同じ場所で5人の該当者を見つけます。

シエルが戻ってくると、セバスチャンは血の匂いを感じ、シエルの腕に針が刺された後を発見します。すぐに女王の直接投資によってハイテクなラボとなっていたサリヴァンの館へ向かいますが、シエルは体内に何かを入れられたのではなく、血を抜かれたことが分かりました。

その頃、リジーは寝ているシエルと同じ顔をした人物の横で「私じゃ救えない」と嘆きます。ロンドンには死神も現れ、グレルとは別に、科学捜査課のオセロが登場しました。

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セバスチャンがスフィア・ミュージックホールに潜入

アバーラインに、「綺麗すぎる死体」が、スフィアによる採血で失血したことが原因であると共有します。スフィアに通う人物には、軍上層部や貴族の重鎮にも多数おり、シエル達はさらなる調査へと踏み込みます。偶然、スフィアの服装は全てニナが仕立てていることが分かり、セバスチャンがニナの部下として潜入することとなりました。

また、スフィアの最上位の人物はブラバットではなく、「星の名前で呼ばれている4人」だと明らかになります。

潜入したセバスチャンは、シエルが入ったイベントホールのさらに奥の扉を開けます。そこにはリジーの姿があり、セバスチャンに対して剣を向けますが、気絶させられてしまいます。リジーは「あたしだけはそっちに帰れない」と困惑していました。

通路の先の部屋はラボとなっており、星の名前ごとに管理された血液の瓶がありました。ストック量は星によって異なり、シエルが該当するシリウスはかなり少なく、リジーが該当するカノープスも不足状態となっています。さらに「星の名前で呼ばれている4人」の部屋を開けますが、そこには不在で、気絶したリジーを連れ帰って、ロンドンの町屋敷に戻ります。

しかし、リジーは目覚めるとカーテンを繋いで3階から降り、スフィアに戻ってしまいました。

ファントムファイヴを結成

混乱するシエルでしたが、町屋敷にはソーマが「高貴な者の義務」で提供するカリーを目的に貧民街の子供達が集まります。子供達の「ここのカリーが一番美味しい」と喜ぶ姿をヒントに、シエルは「ファントムファイヴ」を結成し、スフィアの観客を奪う作戦に出ました。

「ファントムファイヴ」は、ウェストン校の現在の監督生とソーマが中心となっており、スフィアのイベントに乱入します。

シエルもスフィア・ミュージックホールの向かい側に「ファントム・ミュージックホール」を作り、ファントム社の粋を集めたエンターテイメントショーを開催しました。サリヴァンの研究結果も十二分に発揮され、観衆は見たことのないショーに大熱狂します。

血液を集めていた目的は「輸血」と判明

その頃、サリヴァンは、セバスチャンがスフィアから持ってきた血液の瓶を解析し「血液型」を発見します。また、スフィア陣営が既に「血液型」を発見していれば、目的は「輸血」になりますが、輸血実験は既に成功していると考えられるため、現在も血液を大量に集めている目的は何だと不思議がります。

スフィアの研究室にはグレルオセロも潜入し、オセロが器具を見て「進みすぎてる」と発言し、人間ではない存在の関与を仄めかしました。

また、アンダーテーカーはこういうのに詳しかったわけじゃないと言い、また別の存在が未来の知恵を与えている可能性を示唆します。

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ファントムファイヴで客を誘導する

ファントム社のエンターテイメントショーも大好評ですが、スフィアの動員を全て奪うことはできず、2割程度しか観客を奪うことはできませんでした。

スフィアの従業員は、動員数で勝利していることに喜びますが、一方でブラバットは焦ります。

焦るブラバットに「星の名前で呼ばれている人々」が声をかけてきます。一人はこのままでは蒼き星が落ちてしまうと言い、一人はこの分岐点をどうするのかと問い、一人はもう迷っている場合ではないのではと決断を求めました。

スフィア・ミュージックホールの事件を明るみに出す

動員が2割減ったことで、一人から採取する量が増加し、結果としてスフィアに関連する事件が多発します。その場をセバスチャンとピットが撮影し、新聞に出したことで、スフィアは崩壊することとなりました。

シエルが犠牲者が増えることを見越して動いていたことに対して、アバーラインは驚きます。アグニも気付き、ソーマを巻き込んだことに苦言を呈しました。ソーマとサリヴァンは、ショーはもう終わりなのかと騒ぎます。シエルとセバスチャンは潜伏中の「S4」と出会い、ブラバットの逃走先を聴き出しました。

ブラバットは、英国の温泉地バースに構えた別の拠点で、輸血を受けて延命していた貴族院の重鎮や軍上層部と相対していました。そして、態度を一変させ、今度はこれまで輸血していた人々からシリウスに必要な血を集めます。

バースの拠点に向かう

少し遅れてシエル、セバスチャンはバースの拠点に到着しますが、既に軍の上層部や貴族院の重鎮は命を落としていました。しかし、「S4」のバイオレットだけは、かろうじて生きており、病院に運び込まれます。

バースの拠点には死神グレル、オセロも登場し、シエルに「あり得ないくらい高度な技術で作られた機械」だと話します。そして、機械の仕組みから、スフィアの目的は「血を入れ替えること」と判明しました。シエル達は、ロンドンに戻り、途中でアバーラインとWチャールズにも連絡を入れました。

ロンドンの町屋敷では、アグニがソーマを心配して英国に戻ることを提案します。ソーマはすぐに、アグニがシエルの件で心配していることを見抜きました。そして、シエルの心持ちも状況も全て理解した上で、友達として支えようとしていたことが明らかになります。アグニはソーマの言葉を聞いて感動し、改めて守り抜くことを誓います。

町屋敷に来客があり、ソーマが迎えに出る間に、アグニはシエルが捨てたピットが撮影したファントムハイヴの家族写真を暖炉で発見し、真実を知り驚愕します。ソーマは扉を開けて、見知った顔の人物を中に招き入れますが、その人物はソーマの知るシエルではありませんでした。

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アグニがソーマを守り抜いて命を落とす

ソーマは間一髪で致命傷を回避します。すぐにアグニはソーマの元へと向かいますが、突然現れた黒いフードを被った人物に深手を負わされてしまいました。

アグニは、二人の襲撃者からソーマを守り抜き、ソーマを扉の奥へ押し込み、自身は扉の外でドアノブを硬く握りしめます。ソーマは開けろと叫びますが、アグニは「幸せでした」と微笑むだけでした。

シエル、セバスチャンが町屋敷に戻ると、そこにはソーマを守り抜いて命を落としたアグニがいました。シエルの部屋の壁には、ナイフで「お腹のキャンディ盗ったのだあれ?」と刻まれており、シエルはそれを見て驚愕します。

ファントムハイヴ本邸へ向かう

シエルは、サリヴァンの元に負傷して気絶しているソーマを預けます。目覚めたソーマは、町屋敷を襲撃した犯人を「俺が見間違うはずがない」と憤ります。バーツでは、病院で目覚めたバイオレットが警察に蒼き星「シリウス」の正体を伝えました。

シエル、セバスチャンがファントムハイヴ本邸へ戻ると、本物のシエル、シエルの兄が登場します。タナカが現れ、二人が双子であると明かしました。

シエル達が10歳の誕生日を迎える

双子として生まれた二人は、兄は「侯爵を後継」し、「リジーをお嫁に迎える」運命にありました。弟は、体が病弱で咳をしており、自信を「おまけ」と定義していました。しかし、二人は仲がよく、兄はずっと弟と一緒にいたいと思っています。

弟は劣等感に悩まされながらも、愛してくれる兄が大好きで、幸せな日々を過ごしていました。二人が10歳の誕生日、両親や使用人の面々が笑顔でお祝いをしてくれます。二人は屋敷にいる誰からも愛されていました。

タナカが6時に晩餐にお迎えに上がると言いますが、1時間弱過ぎても、誰も迎えにきません。そして、「あの日」の夜が始まりました。

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屋敷に「あの日」が訪れる

双子の兄は、これは長男の役目だと言って、先に部屋を出ていきます。しかし、兄も戻らず弟も部屋の外に出ました。部屋の外は静まり返っており、犬のセバスチャンと出会い、両親の部屋まで向かいますが、弟はそこで惨劇に遭遇します。廊下の先にはタナカが誰かと対峙していましたが、タナカも破れ、弟も背後から現れた人物に意識を奪われます。

兄弟は奴隷商の拠点で再会し、貴族に連れられ別のお屋敷へと向かいました。そこには地獄が待っており、兄弟は儀式の間で1ヶ月を過ごします。

屋敷に来てから1ヶ月後、時は満ちたと宣言する男に兄が選ばれ、生贄に捧げられてしまいました。弟は、神なんていないと怒り、絶望を叫びます。

悪魔が現れる

会場に黒い影が発生し、兄の魂を渡り賃として、悪魔が顕現します。悪魔は他の人間には目もくれず、自分を呼んだのは弟だと言いました。

弟は、契約を迫られ悩みます。兄がいつでも守ってくれると言ってくれていたこと、無力を嘆き、誰にも負けない力を望んでいたことを思い出します。そして、同じ顔をした自分が、兄の魂と引き換えに、兄が願った兄になると決断し、悪魔と契約することを決意しました。

己の無力さを嘆き「誰にも負けない力があれば」と願った兄の思いを継ぎ、弟は悪魔に「誰にも負けない力が欲しい」と叫びます。悪魔は叫びに答え、目立つ場所にあるほど執行力が高くなる契約書を、弟の右目の瞳に刻みました。

セバスチャンとの三つの契約

儀式の間にいた人物を一掃した後、悪魔と弟は契約内容の交渉を行います。悪魔は、三つどんな願いでも叶えると言います。しかし、死んだ人間を生き返らせることや、時間を戻すことはできないと判明します。

弟は、悪魔に次の三つの「願い」を求めました。「契約者に嘘をつかないこと」「契約者の命令に絶対服従であること」「復讐を遂げるまで僕を裏切らず守り抜くこと」。悪魔は、意外にも頭が回ると弟を評価します。

三つの願いが契約書に記されると、弟が復讐を果たした暁には、報酬として「貴方の魂を差し出す」ことが必要だと明らかになります。弟は、自分には復讐以外の目的はないとあっさり了承し、悪魔は驚きます。また、悪魔に捕食された魂は、審判の時を待たずして、ただ消えることが判明します。

二人は、兄のお腹の中から指輪を取り出します。弟は、命を落としたのは自分であり、自分は「シエル・ファントムハイヴ伯爵」だと名乗ります。悪魔は、犬の名前から取った、セバスチャンと名付けられました。

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シエル兄が舞い戻った理由

儀式の間を含め、屋敷はセバスチャンによって炎に包まれ灰に変わりますが、兄はアンダーテーカーによって救出されていました。

シエルはアンダーテーカーの目的を問い、「これ以上ファントムハイヴを失うのが我慢ならなくなった」と、一族と深い繋がりがあることを示唆します。また、兄も、切り裂きジャックの一件から今まで、ずっとシエルの側にいたことが明らかになりました。

ここで、本邸にグレルオセロも登場します。オセロはアンダーテーカーと浅からぬ縁があることが判明します。

シエルが警察に連行される

アンダーテーカーとグレル、セバスチャンの三つ巴の戦いが始まりますが、すぐに警察が突入してきて、戦いは中断となります。警察の突入は兄が仕組んだことで、エドワードやアレクシスも同行していました。兄が、弟が自分になりすましていたと告白します。リジーも現れ、兄が話していることは本当だと証言しました。

また、屋敷の地下からスフィアで発見された血液の瓶が大量に見つかり、潜伏していたブラバッドも発見されます。ブラバッドは、教祖であるシリウスはシエルだと嘘をつきました。ファントムホールができてから犠牲者が増えていたこともあり、アバーラインもシエルを庇うことができず、署への同行を求めることになりました。

本邸から離れたリジーは、エドワードに抱えていた苦悩を打ち明けます。

自分は、お嫁さんになる、大好きだと思っていたのに、「シエル」がシエルでないことに気付かなかった。恋心は偽物だった。もし弟が生き残ったことを知っていたら、「なんで生き残ったのはシエルじゃなかったの?と考えていてしまったかもしれない」、自分がこんなに酷い女の子だと知りたくなかった

リジーの告白を聞いて、エドワードは何て過酷な試練を与えるのかと天を仰ぎました。

逃走を開始する

シエルとセバスチャンは、輸送されている途中で使用人が助けに入り脱出します。

兄に知られていないロンドンのファントム社に向かいますが、ランドル卿が既に手を回しており、避難することができません。ヴィンセント時代の拠点であったピットの写真館へと向かうと、そこから地下水路に出て、逃走を開始します。去り際、シエルはピットに、ディーデリヒクラウスへの電報を頼みました。

ピットが地下水路から店に戻ると、ランドル卿が現れ、大量増員して地下水路の探索が始められてしまいます。追われるシエル達でしたが、地下水路に藍猫が登場し、青幇の拠点に匿われることとなりました。劉は、シエルに恩を売るチャンスだと考えていました。

拠点で休憩し、今後の話し合いをする中で、シエルがついに兄にブチギレます。自分はシエルではないが「シエル・ファントムハイヴ伯爵は自分だ」と怒り、兄と戦い、領地と屋敷、名前を奪還することを宣言しました。全員が、その宣言に賛同します。

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ソーマが血の涙を流す

ソーマは、貧民街をアグニの骨壷を抱えて歩いていました。アグニのカリーを楽しみにしていた子供に声をかけられ、施しを与えますが、その子供がすぐに大人達に奪われてしまう場面を見つけてしまいます。

ソーマも大人達に囲まれ、アグニの骨壷を割られそうになります。その直前でソーマは覚醒し、大人達を一瞬で制圧し、その姿を見ていた子供は震え上がりました。ソーマは目から血の涙を流して歩き出します。

ソーマの心の中は荒れ狂い、気休めの優しさなどいらないと、これまでの自分を否定しました。ソーマの顔は、これまで見せたことのない鬼の表情となっていました。

シエル兄の弱点

街では、オセログレルとパブに来ていました。オセロは、自身がアンダーテーカーの同期であり、かつての彼は「模範的な死神」だったこと、70年前に逃亡して本部を半壊にした伝説のお尋ね者であることを明かします。そして、アンダーテーカーの実験はまだ未完成であり、供給を断てば瓦解すると話しました。

の拠点では、シエルも兄への供給を断てばいいとと気づき、セバスチャンと劉に情報収集を命じます。すると、アンダーテーカーと繋がりのあった暁学会が関与している案件が、英国の東西南北にそれぞれ見つかりました。

いたちごっこにしないため、シエルは供給元は一度に潰す必要があると考え、四方面同時作戦を立案します。

メイリン、藍猫が北のヒースフィールド男爵のメイドとして潜入

北のノースヨークシャーには、メイリン藍猫のペアが向かい、大量にメイドを採用し続けているヒースフィールド男爵の屋敷に潜入します。男爵は夜毎メイドを自分の寝室に招いており、暫くするとそのメイドが姿を消すことが明らかになります。

また、男爵は1年前に夫人と娘を亡くしており、「魂のかたち」が似ている女性を探して、メイドを採用し続けていることが判明します。

潜入してすぐ、藍猫が男爵に呼ばれて向かいますが、帰って来ない事態が発生します。メイリンは夜中に男爵の部屋に侵入し、隠し通路を見つけ、その先に進みます。通路の先には採血場所があり、多数のメイドが寝かされたまま血を抜かれており、藍猫もそこにいました。

先輩メイドのジェーンが現れ、ここがなくなると困る人がたくさんいると話します。そして、メイリンを今の三倍の報酬で引き抜こうと提案してきます。

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幼少期のメイリンは青幇に飼われる「梟」

メイリンは、両親と紅茶の輸送船で英国に来た少女でした。しかし、両親はすぐに流行り病で倒れてしまい、メイリンは同じ中国人の少年達と組み、メイリンが建物の上から貴族のイヤリングをパチンコで撃ち落とし、それを仲間の少年が拾って逃げる手口で生活をしていました。

ある日、上海マフィア青幇のボスの女性を狙ってしまい仲間が捕まってしまいます。仲間は命を落としますが、メイリンは狙撃の腕を買われて青幇の仲間となり、「梟」と呼ばれる程の有名な狙撃手となりました。

数年後、英国での上海マフィアの活動が制限されると、上海から幹部の「劉」が派遣されることが通達され、メイリンの上司の白は焦ります。そして制限される元凶のファントムハイヴ伯爵を狙えとメイリンに命じます。

メイリンがシエルを狙う

メイリンはファントムハイヴ邸が見える木の上に陣取り、まず観察をしていきます。しかし、大きな屋敷で見かけるのは、庭師の少年執事の男の二人だけで、メイリンは屋敷に異常を感じます。しかし、劉が到着するまで三日と迫り、メイリンは翌朝、セバスチャンが窓を開けた瞬間に狙撃をしました。

狙撃はセバスチャンによって防がれ、メイリンは全力で逃走を開始します。しかし、猛ダッシュして来たセバスチャンにあっさりと捕まってしまいます。

メイリンはファントムハイヴ邸に連れて来られ、そこでシエル達と出会います。使用人、メイドとしてスカウトされたメイリンは、温かい食事に涙し、屋敷のメイドとなりました。

メイリンがファントムハイヴのメイドになる

ベッドで熟睡したメイリンは、翌朝ニナに洋服を仕立てられ、シエルに眼鏡を贈られます。

使用人としてのミスは多いものの、見張り役としての任務は全うし、セバスチャンに認められます。そして、自分を認めてくれる人がいるのなら、それに精一杯応えようと決め、心からファントムハイヴ家のメイドになると決心しました。

三倍の報酬を提示したジェーンに対して、女を騙して食い物にするような主人に仕えるなんて、どれだけ金を積まれても絶対お断りだと笑いました。

ABOUT ME
トッティー
遅まきながら漫画の魅力に気付き、日々漫画という漫画を読み漁る日々を送っています。イチオシはリゼロ、転スラ、インフェクションです。フリーのエンジニアとして食い扶持を確保しつつ、ただひたすらに漫画業界に課金を突っ込んでいきます。
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