「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」原作小説16巻を、ネタバレありであらすじ解説・考察をしていきます。
16巻では、聖域解放から1年後、スバル達の元に来訪者が訪れるところから物語が始まります。
15巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちら

リゼロ原作小説16巻1章「始まりはいつも来訪者から」あらすじネタバレ
スバルとベアトリスが契約を結び、聖域を解放してから一年の時間が過ぎました。
スバルは、裏山の中に作った「秘密特訓施設」での特訓に励んでいます。
- 「秘密特訓」という言葉に反応したガーフィールが本気で手伝う
- 秘密特訓施設として活用しているのはスバルとガーフィールのみ
- 近くの街の子供達はアスレチック施設として楽しんでいる
- ミロード家に長く仕える執事「クリンド」が設計
- クリンドはスバルから「お師匠さん」と呼ばれるほど様々なものに精通しているが「幼い純粋無垢な魂」に惹かれる変人
特訓を終えたスバルに、ベアトリスが労いの言葉をかけて、ペトラから預かった冷たいタオルをスバルに渡します。
一年の間に、スバルとベアトリスの仲もさらに深まり、日頃から互いに親愛の情が溢れていました。
二人の元に、ペトラが現れます。
- ロズワール邸に突然お客様がくる
- エミリアのスバルも同席して欲しいというお願いを伝えにくる
- 来客の一人は、ピリッとした男の人
- もう一人は、可愛い猫ちゃん
三人は、急いでロズワール邸に向かいます。
アナスタシアのお誘い
ロズワール邸に戻ったスバル達は、王選候補者であるアナスタシア・ホーシンの使者と会います。
- ミミ:白鯨・魔女教討伐戦の戦友。再会を喜んでスバルの顔にダイブして抱きつく
- ヨシュア:ユリウスの弟。兄への尊敬が激しく、兄のこととなると空気が読めなくなる
ヨシュアが、アナスタシアからの用件、「水門都市『プリステラ』のパーティーへの招待」をエミリアに伝えました。
そして、パックの依り代となる高純度の魔晶石を見つけたと説明し、その話にエミリアが即断で招待を受けることにします。
プリステラ行きの相談
色好い返事をもらえたヨシュアは、すぐに主に報告をしようとすぐにロズワール邸を後にします。
ミミが、特別にガーフィールにだけ親しみのある言葉を告げ、ヨシュアと一緒に去っていきました。
夜になった後、エミリアとスバルは二人でプリステラ行きの相談をします。
プリステラは、ルグニカ王国の五大都市の一角で、カララギ国境に近い湖の上に作られた街です。ルグニカ王国は、王都を中心とした五芒星の頂点の場所に五大都市を設けています。
西方貴族との会合 | ロズワール ペトラ(勉強) フレデリカ(ペトラの指導係) |
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ロズワール邸 | ラム レム(眠り姫継続中) |
水門都市プリステラ | エミリア スバル(一の騎士) ベアトリス(スバルのパートナー) ガーフィール(武官) オットー(文官) |
エミリア陣営の動きが決まり、二人はパックとの再会を楽しみにします。
オットー泥酔
エミリアとの会議を終えたスバルは、オットーを慰めに私室を訪れます。
- 自分を介さずにエミリアが独断で交渉事を決めてしまった
- エミリアは純真無垢
- スバルは世間なれしていない
- 交渉事は自分が入らないといずれ痛い目にあう
プリステラへも、自分が行かないと酷い外交になると言い、同行することに同意します。
「オットー兄」と呼ぶまでに親しくなったガーフィールは、リューズへの手紙を書いていました。
- リューズは複製体に「人生の意義」を教えることを使命とした
- 前の屋敷の近くにあるアーラム村に滞在
- 空っぽの複製体達に生きることを教えている
ガーフィールは、プリステラでは一番危ないオットーを守るよと、泥酔するオットーを慰めます。
スバルは、武官と文官、二人の心強い友人との時間を楽しんだ後、夜の日課に向かいました。
レムとお話
スバルの哀切が溢れるその行動を、ロズワール邸の面々は全員が理解し、優しく見守っています。
- スバルは毎晩一日の終わりにレムの部屋に訪れる
- その日に会った出来事をレムに話ている
今日の話は長くなるぞと、レムの寝台に腰掛けて、スバルはゆっくりと優しい声で話し始めました。
リゼロ原作小説16巻1章の考察、ネタバレ解説
アナスタシアが各陣営をプリステラに招待した理由
アナスタシアは、プリシラを除く各陣営を「情報」や「恩」を代価にプリステラに呼び出していましたが、商人であるアナスタシアが善意だけで行うはずがありません。
オットーが言及したように「貸しを作った」可能性が最も高いですが、リカードが諜報活動に出ていることからも、プリステラに迫る危機を理解しており、迎撃戦力として王戦陣営を招いた可能性もあります。
後者であれば、この時点ではアナスタシアはプリシラを信頼しておらず、魔女教側であることを疑っていた可能性もあります。
ミミがガーフィールに親愛を示している理由
ミミは、部屋に入る前にスバルと玄関で会い、スバルに「この一年間で大人の女になった」と自慢していました。
この発言は伏線であり、部屋に入って見つけたガーフィールに一目惚れしたというのが、ミミのガーフに対する態度の真相です。