本記事では、リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)の原作小説25巻のあらすじ・ネタバレ解説をご紹介します。
シャウラの気持ちを確かめたスバルは、「全員生存」を目標に定めて動き出します。
スバルは記憶を取り戻し、シャウラを救い、プレアデス監視塔を襲う5つの脅威を乗り越えられるでしょうか。
また、ついにレムが目覚める!?

リゼロ原作小説25巻1章「■■・■」あらすじネタバレ
「全員生存」を心に定めてスバルが動き出す
シャウラの400年間お師様を待ち焦がれた心境、5つ目の監視塔のルールを話さなかった真意を聞いたスバルは、シャウラを救ってもいいのだと安堵しながら、権能を発動しました。
戻ってきたタイゲタの書庫では、レイド・アストレアの「死者の書」を読んだと思っているベアトリスがすぐ側にいて、スバルが目覚めたことに気づくと、優しく頭を撫でてくれます。
スバルは達成すべき目標を定めることができたため、目標達成までの道のりを明らかにする作業を始めます。
スバルは力を貸してくれとお願いし、ベアトリスは「当然なのよ。ベティーは、スバルのパートナーかしら」と返しました。
1カウント.「レイド・アストレア」と『暴食』ロイ・アルファルドの一体化阻止を狙う
タイゲタの書庫で目覚めたスバルは、ベアトリス、ユリウスを連れて最速で二階層エレクトラへと向かいました。
スバルは、剣聖レイドと『暴食』が一体化するのを防ごうと考えていましたが、エレクトラに到着した時には、既にレイドと『暴食』の戦いが終わった後でした。
レイドの態度にユリウスは「剣士の誇りを貶めている」と怒りますが、レイドも怒り返し、アルファルドに自分を食べさせます。
ロイ・アルファルドは想像以上のレイドの芳醇な味わいに歓喜しますが、『暴食』の権能を逆手に魂をレイドに上書きされ、体ごと乗っ取られてしまいました。
『暴食』の体を奪ったレイド相手に、ユリウスは善戦しますが、レイドの放った一撃によってスバルは権能を発動します。
- レイドと『暴食』の接触・一体化を止めることは難しい
- 剣聖レイドに対して、ユリウスなら対抗できる可能性がある
2カウント.『暴食』ライ・バテンカイトス戦の早期決着を目論む
スバルとベアトリスは、『暴食』ライ・バテンカイトスとの早期決着を目論み、援軍として駆けつけます。
エミリアの氷の舞、ラムの風魔法がバテンカイトスを襲いますが、世界中の武芸者を厳選して食べてきた「美食家」のバテンカイトスは、「武芸百般」と呼べる達人級の身のこなしで回避していました。
スバルとベアトリスは「エル・ミーニャ」を唱え、無数の紫矢で援護しますが、「跳躍者」の能力でスバルの背後に短距離ワープしてきたバテンカイトスによって、スバルは権能を発動しました。
- エミリアとラムが遭遇する『暴食』との早期決着も難しい
- ベアトリスと『暴食』の相性はよくない
7カウント.塔を襲撃してくる魔獣を外に誘き出すことができいないか試す
スバルは、メイリィが操る砂蚯蚓の背中に乗り、「囮作戦」で魔獣達を引きつけます。
奮闘するメイリィでしたが、シャウラが大蠍となる時間が訪れると、スバルに向けて「ヘルズ・スナイプ」を放ちます。
スバルは咄嗟にメイリィを自分の胸に抱き寄せ、メイリィだけでも傷つかないようにします。
砂に落下した際、スバルは受け身が取れず、権能を発動しました。
- プレアデス監視塔を襲撃していた魔獣やシャウラ、影の狙いはスバルであると判明
- 塔の外に誘き出すことはできるが、メイリィを守ることはできない
15カウント.ユリウスを『暴食』ライ・バテンカイトス戦に当てる
今度は『暴食』ライ・バテンカイトス戦にユリウスを当てます。
これまでにない程にバテンカイトスを追い込むと、スバルは、「暴食の権能の仕組み」「これまで食べてきた人の解放」を条件に命を助けると提案し、バテンカイトスは悪い話ではないと返します。
しかし、次の瞬間「跳躍者」の異能を使い、バテンカイトスはその場から見事に逃走を決めました。
スバル達の元にアルファルドの体を奪ったレイドが現れると、スバルの正体を知ったレイドは『暴食』が抱えていた以上の激しい敵意をスバルに向けます。
スバルの前にベアトリス、ユリウス、エミリア、ラムが立ちますが、スバルは権能を発動しました。
- 暴食は状況が不利になると逃げ出すことが判明
- レイドはスバルの正体を知ると襲いかかってくる
タイゲタの書庫で『菜月・昴』の死者の書を発見する
タイゲタの書庫に戻ってきたスバルは、15回もの検証作業によって、精神に激しいダメージを負い、人を人と思えなくなるような状態になりかけていました。
ベアトリスは「スバルは元々スーパーマンなんかじゃない」と伝えます。そして、自分にできないことを認め、人に頼り、周りと一緒に解決していくのがスバル流だと教えます。
ふらついて立てなくなったスバルの様子を見て、ベアトリスは襟ドナとメイリィに指示を出し、スバルは休むようにと言って書庫を出ます。
一人になったスバルは、仲間達の様子を確認するため「コル・レオニス」を発動します。
すると、背後にこれまで感じることのなかった微弱な光の反応を感じます。
スバルがその反応の元をたどっていくと、そこに「菜月・昴」の死者の書がありました。
リゼロ25巻第一章「■■・■」ストーリーまとめ
- シャウラを含め「全員生還」を目標に掲げられることに安堵しながらスバルが権能を発動
- 最終目標に達成するための手段を得るため、スバルの権能を活用した検証作業を始める
- 1カウントで、レイドと『暴食』の接触が防げないこと、ユリウスなら対抗できる可能性があることが判明
- 2カウントで、ベアトリスと『暴食』ライ・バテンカイトスの相性が悪いことが判明
- 7カウントで、魔獣やシャウラ、影が監視塔ではなく自分を襲ってきていることが判明
- 15カウントで、『暴食』はピンチになると逃走すること、『暴食』と一体になりスバルの正体を知ったレイドがスバルに明確な敵意を抱くことが判明
- 15回の権能発動でスバルの精神は摩耗し、立てなくなる
- ベアトリスから、「スバル流」を教えられる
- ベアトリスはエミリア達と合流、襟ドナ、メイリィはシャウラと合流しに向かう
- 一人になったタイゲタの書庫でスバルが「コル・レオニス」を発動
- 書庫の中に微弱な反応を感じ「菜月・昴」の死者の書を発見する
リゼロ原作小説25巻1章の考察、ネタバレ解説
レイドがスバルに激しい敵意を向けた理由
23巻6章でロイの体を乗っ取ったレイドがスバルと出会った時は、敵意を向けておらず、むしろ外れた肩を入れ直すなど動けるようにしてくれました。
レイドがスバルに激しい敵意を向けた理由は「暴食」の記憶が要因と示唆されましたが、前回との違いがあるとすれば、それはスバルが「レイドの死者の書を開き再び魂の回廊へ行った」ことになります。
「魂の回廊」でルイとスバルは交渉決裂となり、ルイは「あとはお兄ちゃんと兄様に任せるしかない」と発言し、スバルの情報を共有したものと思われます。
レイドはロイの中にある、ルイからロイに共有された記憶を参照し、スバルの中に全てを救おうとする「英雄幻想」が芽生えたことに気付き、「目が気持ち悪い」と表現して敵対したのかもしれません。
激しい敵意の正体は、恐らく水門都市プリステラでアルがスバルに向けたものと同じで、過去の自分を見ているかのような激情だと考えられます。