「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」原作小説2巻を、ネタバレありであらすじ解説・考察をしていきます。
第1巻では、王都に異世界転生してきたスバルが、死に戻りを自覚し、エルザとの激闘を乗り越える姿が描かれました。
銀髪の美少女、エミリアの名前を教えてもらったスバルでしたが、エルザの一撃が腹に入っており、その場で出血をして気を失ってしまいました。
その後、エミリアの治癒魔法によって峠は越しましたが、スバルの意識は戻らないままです。
エミリアの命の恩人となったスバルは、盗品蔵から馬車で、エミリアの住むお屋敷に連れてこられます。

第一章「自覚する感情」のネタバレ、あらすじ
スバルは豪勢なお屋敷の一室で、深夜に目を覚まします。
エミリアの姿を探して、スバルは部屋を出て屋敷を散策しますが、不思議な状況に遭います。
- 夜だとしてもあまりに静かすぎる
- 廊下がループしているように続いている
正解のドアを見つけないと出られない仕掛けかと、勘付くスバルでしたが、誰かが起こしに来るまで寝てようと、最初の部屋に戻ります。
しかし、そこは元の寝室ではなく、書棚が並ぶ書庫となっていました。
書庫の中には、自分のことをベティーと呼ぶ小さな女の子「ベアトリス」がいます。
- ループする領域はベアトリスが構築
- スバルに「マナ徴収」をして敵意がないことを確認
- スバルのマナが「おかしな循環」をしていると話す
- 精霊であることが判明
- パックのことを「にーちゃ」と呼ぶ
体内のマナに干渉されたスバルは、ベアトリスの禁書庫の中で気を失います。
ベアトリスは、「扉渡り」という魔法でお屋敷の扉のどことでも自由に書庫を繋げられます。そのため、屋敷の使用人やメイドが、自分達の意思でベアトリスに会うことは難しく、顔を合わせる機会は多くありません。
人と避ける機会の少ないベアトリスが、目覚めたばかりのスバルに「いたずら」をしたのは、スバルが気になっていたからだと考えられます。その秘密は、小説12巻で明かされます。
レム・ラムと出会う
スバルが目を覚ますと朝になっており、目の前にはメイド姿の双子の姉妹がいます。
ラム | 双子の姉妹のお姉様。桃色の髪。 |
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レム | 双子の姉妹の妹。青色の髪。 |
スバルがレム、ラムと楽しく会話をしていると、ベアトリスからスバルのことを聞かされたエミリアが、スバルを心配して部屋に訪れます。
エミリアは、日課の散歩にスバルを連れ出して、ロズワール邸の庭園に出ました。
エミリアとのお散歩、パックと再会
スバルが庭園でエミリアにラジオ体操を教えた後、パックが現れて、スバルにお礼をしたいと言います。
パックにとっては、エミリアだけが大切な存在です。そのエミリアを、自分がいなくなった後にスバルが助けてくれたので、何でもお願いを聞こうと提案しています。
パックは大精霊で、スバルに巨万の富を与えることも可能でしたが、スバルの希望は「好きなときにパックをモフれる権利」でした。
スバルがパックをモフっている間に、エミリアは日課の微精霊との会話をします。スバルが聞くと、パックがエミリアのしていることを説明してくれます。
- 精霊術師は、精霊と契約をして魔法を使う
- 精霊との契約内容は、精霊によって違う
- 微精霊などとは、「毎日の術師との触れ合い」など簡単なもので契約可能
- パックのような自意識のある精霊だと、契約条件は厳しい
エミリアが、スバルとパックを気にして、早めに会話を切り上げると、パックはエミリアの元に戻り、スバルには悪意や敵意がないから安心していいと話します。
パックは触れた相手の心の表面を読み取ることができ、スバルがエミリアに敵対する人間かを確かめていました。
エミリアは、スバルの前でパックが報告してきたことに驚きましたが、実はスバルは、パックのその力を活用して、自分に敵意がないことをエミリアに信じてもらおうとしていました。
パックと仲良くするスバルに対して、エミリアは「本当に不思議」と驚いています。
そこに、お屋敷から出てきたレムとラムが現れ、メイドとしての厳かな振る舞いで、当主ロズワールが戻ったので、一度屋敷にお戻りくださいと一礼します。