「リゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)」原作小説3巻を、ネタバレありであらすじ解説・考察をしていきます。
第2巻では、ロズワール邸で目を覚ましたスバルが、レムやラム、ベアトリス、ロズワールと出会い、屋敷での新しい生活を始めます。
既に4回の死に戻りを経験する中、「呪術師」と「ロズワール邸の人々からの信頼」が超えるべき障害だと認識したスバル。
全員が笑顔で迎えられる5日目の朝を目指し、スバルは今度こそ謎を解き明かし、約束の日を迎えられるのでしょうか!?
2巻のあらすじ・ネタバレ解説はこちら

第1章「ナツキ・スバルのリスタート」ネタバレ
目覚めたスバルは、すぐにレムとラムの手を握り、4周目に自分の手を握ってくれていた相手が、レムとラムであることを確かめました。
全員が笑顔で迎える五日目の朝にたどりつくと、スバルは改めて決心します。
解決すべき問題は、「呪術師」と「ロズワール邸の人々からの信頼」の二点と定め、まずは「屋敷全員から信頼を得る」ことが必要だと考え、完璧な動きを目指して動き出します。
初日の夜にロズワールとラムが密談
初日の夜に、ロズワールの執務室で、ロズワールとラムが密談をしています。
- ロズワールは食事会でのスバルを見て、悪くないと評価し、同時に警戒するべき相手でもあると判断
- ラムを教育係とし、スバルの動向を監視するように指示
- ラムは、スバルは使用人のレベルは低いが、教えていないことを知っている節があり、可能性は低いが、潜入のために事前調査していた可能性もあると話す
- ロズワールに腸狩りとの共謀の可能性を聞くが、ロズワールはそれはないと断定
- ラムが「もしもの場合」の指示を聞くが、ロズワールはエミリアとの関係性も考慮し、慎重に扱う必要があると言う
- また、レムは独断専行してしまいがちなので、注意するようにラムに言い含める
ラムも、レムはスバルに対して不信感を感じていると話し、ロズワールからの忠告に頷きます。
擦り切れたスバルを癒すエミリア
スバルは、完璧を目指すあまり、ハイテンションの豪快な空回りをしています。
引きつった無理な笑顔を顔に貼り付け、気持ち悪いほど高いテンションで明るく振る舞い、スバル自身も自分に気持ち悪さを感じています。
パックは、スバルの心の表面を読み取り、スバルはぐちゃぐちゃになっていて、今にも擦り切れそうであることをエミリアに伝えます。
エミリアは、仕事中のスバルを部屋に連れていき、スバルを膝枕で慰めます。
そして、「大変だったね」とスバルに声をかけました。
決壊して涙するスバル
スバルは、エミリアの優しさに感情が溢れ、具体的なことは何一つ言えずとも、内に渦巻いていた感情を吐露していきます。
そして、エミリアの膝枕の上で号泣し、泣き疲れて眠ってしまいました。
スバルは、王都で出会った時にエミリアの美しさに一目惚れしています。しかし、この時のエミリアの優しさにより、完全に恋に落ち、これからどんな苦難が待ち受けようとも、何度でも死に戻り、エミリアとの日々を生きるのだと決めました。
スバルに対して不信感を持っていたレムも現れ、あまりに無防備なスバルに、「その気も失せますね」と、エミリアを真似してスバルの髪を撫でます。
エミリアは、レムに、「スバルは良い子よ」と一言だけ伝え、レムは深々とエミリアに一礼をして部屋を去りました。
レムは、スバルの身体から臭う魔女の残り香を、どうしても受け入れることができません。そのため、エミリアの言葉を受けつつも、完全にスバルに対する警戒を解くことはできていません。